リール

【アンタレス】歴代全シリーズをご紹介。早見表でサクッと歴史を振り返ってみた

アンタレスについて

この記事を見つけてくださった方はきっとアンタレスに興味のある方ですね。

ご存じの通りアンタレスはシマノ社のフラッグシップモデルとして代表するベイトリールのこと。

アンタレスといえばやっぱり「大遠投」「飛距離」というイメージがありますね。

実際にはどんな歴史やコンセプトを元に製品を作ってきたのか?気になりませんか?

今回はそんなアンタレスの歴史を辿って全シリーズを年代別に紹介していきます!!

歴代シリーズ早見表 ~アンタレス~

年式と製品名重量スプール径最大巻上長
1998年スコーピオンアンタレス 右ハンドル245g37/2272cm
99スコーピオンアンタレス 左ハンドル245g37/2272cm
99スコーピオンアンタレス5 右ハンドル250g37/2258cm
99スコーピオンアンタレス5 左ハンドル250g37/2258cm
99アンタレス バージョン2260g37/2272cm
99アンタレス バージョン2 ARB260g37/2272cm
03アンタレスAR 右ハンドル240g34/2262cm
04アンタレスAR 左ハンドル240g34/2262cm
ここから下は左右のハンドルは同時発売されている
06アンタレスDC250g36/2265cm
06アンタレスDC7250g36/2279cm
07アンタレスDC7 LV255g36/2279cm
12アンタレス225g37/2265cm
12アンタレス HG225g37/2286cm
16アンタレスDC220g37/2265cm
16アンタレスDC HG220g37/2286cm
18アンタレスDCMD235g38/2293cm
19アンタレス220g34/1966cm
19アンタレスHG220g34/1979cm
21アンタレスDC220g37/1965cm
21アンタレスDC HG220g37/1986cm
21アンタレスDC XG225g37/1991cm
23アンタレスDCMD HG235g38/2188cm
23アンタレスDCMD XG235g38/2193cm

アンタレスの歴史

初代スコーピオンアンタレス

アンタレスの初代は1998年にスコーピオンアンタレスという名前で発売されました。

この年は右ハンドルのみの発売で翌年に左ハンドルも登場しています。

発売当時から浅溝スプールでナイロン3号が100mほど巻けるスプールでした。

マグネシウムスプールで重量が約14g。淡水専用でした。

SVSブレーキを搭載しており、お値段は当時の本体価格42,500円ほど。

アンタレス5とバージョン2の違い

1999年に発売されたスコーピオンアンタレス5は淡水専用であり浅溝のマグネシウムスプールを採用。

同年発売のアンタレスバージョン2は海水でも使用でき深溝のアルミスプールを採用していた。

この深溝スプールはナイロン3号が200mも巻け、太い糸でも多く巻けることでも人気でした。

今までは浅溝スプールのアンタレスだったがここで初めて深溝スプールが発売されたのですね。

またバージョン2には左ハンドルモデルは発売されていません。

バージョン2ARBは耐塩水性がアップしたモデル。

アンタレスAR

2003年に発売されたアンタレスARは2021年の今では定番となっているスプール径34mmをアンタレスで初めて採用したモデル。このモデルは今までの大遠投をイメージしたアンタレスとは違い10,5g程度の軽いルアーを軽快に投げれることをコンセプトに作られたリール。

今でいう平均的なルアー重量をメインに投げることを得意とするバーサタイルリールの位置づけですね。

アンタレスDCとDC7とDC7LVの違い

2006年に発売されたアンタレスDC。実はDC機はアンタレスが最初ではなく2003年にカルカッタコンクエストがDC機として最初に発売し、その3年後の2006年にアンタレスにも搭載されました。

そしてこの年からローギアとハイギアの2タイプが発売されるようになります。

アンタレスDCとDC7はギア比の違いが特徴です。いわゆるローギアとハイギア。

そして翌年2007年に発売されたアンタレスDC7LVはロングハンドルモデルのこと。

・アンタレスDCはローギアでハンドル長37mm

・アンタレスDC7はハイギアでハンドル長37mm

・アンタレスDC7LVはハイギアでハンドル長42mm

こういった違いがあります。

12アンタレス

2012年アンタレスから新開発のSVS∞(初代SVS∞)とマイクロモジュールが初搭載されます。

初代SVS∞から外部のブレーキダイヤルが採用されサイドカップを開けてブレーキ調整をする必要が大幅に減りました。ですが外部ダイヤルのブレーキ調整が微妙だと感じるアングラーが多いのも印象的。

16アンタレスDC

この16アンタレスDCの登場に衝撃を受けたアングラーの方が多い印象。

前作06アンタレスDCから10年…(長い…)

まずは前作から何が進化したのか見ていきましょう。

進化ポイント

・新型MGLスプール搭載

・新型4×8DCブレーキ搭載

・自重が30gも軽量化

・ハンドル長を5mm大型化

・新型MGLスプール

16アンタレスDCは前作からスプール径を1mmサイズアップ。

そしてスプール側面にブランキングを施し軽量化。

この2点の相乗効果により飛距離アップに貢献したといわれています。

16アンタレスDCのスプール重量は約18g。

06アンタレスDCのスプール重量は……調べましたがわかりませんでした。笑 誰か教えて…

・新型4×8DCブレーキ

内部のブレーキ設定が大幅に変更されました。

06アンタレスDC内部ブレーキ設定

「W」ウィンド  ブレーキやや強め

「A」アキュラシー  ブレーキ強め

「M」マルチ  ブレーキやや弱め

「L」ロングディスタンス  ブレーキ弱め

16アンタレスDC内部ブレーキ設定

「FL」フロロ

「P」PE

「N」ナイロン

「X」エクストリームロングキャスト

このように16アンタレスDCからスプールに巻くラインの種類に合わせて最適なブレーキ設定をしてくれるように変更されました。

そのほかマイクロモジュール、サイレントチューンも16アンタレスDCに搭載され巻き心地も大幅に向上しています。

18アンタレスDCMD

遂に海水対応の化け物リールが誕生しました。笑

今までのアンタレスは基本淡水専用でしたが遂に…と思ったアングラーの方も多いのではないでしょうか。

ざっくりと今までのアンタレス達と比較すると何が変わったのか?見ていきましょう。

DCMDの特徴

・海水対応

・スプール径が38mm

・ハンドル長45mm

・エクストラハイギア(XG)初搭載

・糸巻量アップ

ざっとこんな感じです。

DCMDを一言でいうなら重いルアーを大遠投できる最強リール。

特にビッグベイトでブラックバスやシーバスを狙っている人、堤防などの青物狙いでベイトショアジギングをしている人の使用率が高いリールですね。

19アンタレス

現行モデルの19アンタレス。

12アンタレスからどのように進化したのか?見ていきましょう。

進化ポイント

・MGLⅢスプール搭載

・新型SVS∞を搭載

・パーミング性が向上

・MGLⅢスプール搭載

前作12アンタレスはスプール径37/22に対して19アンタレスは34/19。

スプール径が3mm小さくなり幅も3mm短くなりナロー化されました。

これにより軽量ルアーの扱いがしやすくなった。

・新型SVS∞を搭載

12アンタレスは初代SVS∞が採用されていましたが

19アンタレスから第3世代SVS∞が採用され4個の透明なブレーキシューになりました。

21アンタレスDC

現行モデルの21アンタレスDC

調べればすぐに出てくると思うのでざっくり書きますが

やっと海水対応になりましたね。

そしてエクストラハイギア(XG)モデルも発売されました。

スプール径は前作と同じですがスプール幅が3mmとナロー化しました。

23アンタレスDCMD

※2023年1月更新

前作18アンタレスDCMDから5年。23アンタレスDCMDが発表されました。現在の日時は1/20なので発売はされていませんのでスペック上で前作とどう変わったのか書いていきます。

進化ポイント

・MGLⅢスプール搭載

・スプールが1mmナロー化した

・DCユニットの精度向上

・HG(ハイギア)がラインナップに加わった

・ベアリングが1個増えた

MGLⅢスプールを搭載しDCユニットもスプールに合わせ更に精度を整え遠投性とトラブルレス性を両立させたようです。個人的にDCMDのスプールがナロー化しないと思っていましたが1mmだけナロー化しましたね…意外でした笑

そして前作はXGだけでしたが今回はHGも追加でラインナップしていますね。21カルカッタコンクエストや21アンタレスDCの時もそうでしたがハンドルのがたつきが無くなっているそうです。

早見表でわかってきたこと

スプールはナロー化している

現行のノーマルアンタレスのスプール径が34/19

現行のアンタレスDCのスプール径が37/19

この2タイプのスプール幅がナロー化(メタニウムなども同様)してきている。

メリットもあるがデメリットはラインの目減りが速くなるので大遠投が前提としてあるアンタレスにはどうなのか?という意見があるのも事実。

個人的な意見ですがアンタレスDCMDがナロー化することはないと思っています。笑 ※この予想は外れましたね…笑

エクストラハイギア化が進む?

巻き取り量の多さは年々と必要性が増してきていると早見表を見てもわかりますね。

巻物にはローギア。と昔は言われていましたが(今も少し言われてる)

だんだんと巻物もハイギア化が進んできています。

実際にバスプロの方も巻物でハイギアを使う方も増えています。

軽量化は進んでいる?

アンタレスやカルカッタコンクエストは基本軽量化のことは考えていないそうです。

これは製品開発に携わっている方が発言しています。

ですが技術の進化でアンタレスは軽量化されていることがわかりますね。

初代と現行モデルの軽量化

・ノーマルアンタレスは初代1998年モデル(245g)から2019年アンタレスで(220g) 25g軽量化

・初代アンタレスDCは2006年モデル(250g)から2021年アンタレスDCで(220g) 30g軽量化

初代からの年月を見るとノーマルは21年。DCは15年。

 

ちなみにカルコンは2001年の100番リールと2021年の100番リールの重量さはたった5gです。笑

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