リール

【カルカッタコンクエスト】歴代全シリーズを年代別で見ると歴史がわかってきた!

カルカッタコンクエストについて

シマノ社が作っている丸形リール製品のこと。

美しさ、巻き心地、剛性感。すべてが一級品のシマノ社を代表するリールです。

カルカッタコンクエストには「50 100 200 300 400」とそれぞれ番手があり数字が大きくなるほど大型魚を相手にしたり、ビッグベイトなど重いルアーを投げるのに適した設計になっています。「51 101 201 301 401」と最後に1が付いているものは左ハンドルという意味を指します。

※2023年から300番400番手にはMD(モンスタードライブ)という表記が加わりました

そしてカルカッタコンクエストには異なるブレーキを使った3タイプがあります。

カルカッタコンクエスト  カルカッタコンクエストDC(デジタルコントロールブレーキ)  カルカッタコンクエストBFS(ベイトフィネス)

カルカッタコンクエストは遠心ブレーキ、DCはデジタルコントロールブレーキ、BFSはマグネットブレーキ。を搭載しています。

リールのボディもカルカッタコンクエストはゴールドボディ。カルコンDCはシルバー。BFSもシルバー。といった作りになっています。

また、カルカッタコンクエストには「コンクエスト」と呼ばれる似た名前の機種も存在します。簡単に説明するとコンクエストの上位機種がカルカッタコンクエストであり、巻き心地や飛距離などが向上したものがカルカッタコンクエストです。


それではカルコン歴代全シリーズを年代別で早見表を作成したのでご覧ください。

歴代シリーズ早見表 ~カルカッタコンクエスト~

年式と番手重量スプール径最大巻上長(ギア比)
2000年カルコン200/20126537/2258
00カルコン300
00カルコン400
01カルコン50/5120530/?58
01カルコン100/10122533/2260
01カルコン300(A-RB)33541/2764
01カルコン400(A-RB)345-(5:1)
03カルコン 40134541/3464
03カルコン 200/201DC280-(5:0)
04カルコン100/101DC240-(5:8)
04カルコン250DC285-(5:0)
04カルコン50/51S195--
09カルコン200/201DC26037/2458
10カルコン100/101DC24033/2260
11カルコン50/51DC23030/2158
14カルコン100/10121536/2159
14カルコン200/20124040/2260
15カルコン100/101HG22036/2177
15カルコン200/201HG26540/2278
15カルコン300/30132543/2276
15カルコン400/40133043/30.576
17カルコンBFS HG20032/2168
18カルコン300/30133043/2284
18カルコン400/40134043/30.584
19カルコンDC200/20126038/2257
20カルコンDC100/101 100/101HG24033/21N 58
HG70
20カルコンDC200/201HG26538/2274
21カルコン100/101 100/101HG22033/19N 58
HG77
21カルコン200/201 200/201HGN 235
HG 240
38/21N 57
HG78
22カルコン200/201XG23538/2189
23カルコンMD
300 XG
300/301 XG LH
335
360
43/22101
23カルコンMD
400 XG
400/401 XG LH
340
365
43/30.5101
23カルコンBFS HG/XG19529/19HG71/XG81

カルカッタコンクエストの歴史

早見表を見ると2000年からカルカッタコンクエストが始まったことがわかります。

実は2000年より前にコンクエストというモデルがシマノにはあったのですが、この年にカルカッタコンクエストが誕生することになりました。

船用のリールなども発売されていますが今回は省略しています。

50番も実は存在していた

ここ最近釣りを始めて道具に興味を持った人なら意外と思うかもしれませんが、実は50番も存在しています。主に渓流や管釣りなどで使用する方が今でも多く人気の番手なんです。2011年から50番は製造されていませんが、2017年にBFS(ベイトフィネス)として渓流や管釣りでも使えるリールが発売されましたね。

ちなみに21カルカッタコンクエスト100番は昔の50番とボディサイズはほぼ同じです。

DCリールは2003年に初搭載

DC搭載のカルカッタコンクエストはシルバーボディとして人気がありますね。シマノが一番最初にDCを搭載したリールが2003年のカルカッタコンクエストDCなのはビックリです。その後2006年にアンタレスDCが発売されました。

HG(ハイギア)は2015年からスタート

カルカッタコンクエストは2015年以前はすべてノーマルギア。2015年からHG(ハイギア)が搭載されていますね。そして2022年にようやくXG(エクストラハイギア)が発売されました。

修理はどこまで受け付けてくれるの?

2004年以前のカルコンは修理不能。2009年~2011年に発売されたカルコンDCは2022年に修理不能対象予定となっています。シマノ社HPにて記載があります。(※2021年10月現在)

早見表でわかってきたこと

モデルチェンジの基準は200番?

2000年に200~400番手からスタートしていますが、新しくDCリールやモデルチェンジを繰り返す時も200番が最初に出ていることがわかりますね。2021年はノーマルカルコン200番100番同時に発売されましたが、19カルコンDCは200番のみの発売だったので翌年100番のDCが発売した時は「やっぱりきたか」や「100番が欲しかったけど我慢できずに200番を買ってしまってるオワタ…」など色んな声があったんですよ。

スプールはナロー化している

すべてのスプール径は把握できませんでしたが、だんだんとナロー化(狭い)していることがわかります。2023年には300番400番が5年越しに発売されましたがこの番手はナロー化されませんでしたね。しかし23カルコンBFSはナロー化したのでMGL3スプールが搭載されるとナロー化していく傾向にあるようですね

軽量化のことは考えていない

これはシマノのフラッグシップモデル、アンタレスにも言えることですが軽量化は早見表をみても全く考えていないことが分かりますね。ユーザーは軽さよりも高級感や剛性感など高級志向で使用していることを一番に考えてくれているからではないでしょうか。

モデルチェンジがややこしい

はい。これはほんとにそう思います。笑

200番手が出たら翌年に100番手が発売されたり、その翌年にハイギアが発売されたりと何だかモデルチェンジがややこしいと思うカルコンファンは多いと思います。ですがそれでも使いたいし欲しくなるのがカルコンの魅力ですよね。2021年は100番200番とノーマルギア、ハイギアが同時に発売されたので今後どうなっていくかも注目です。

2023年から新しくMDが登場

300番400番はMD(モンスタードライブ)という名称が付くようになりました。これはアンタレスやスコーピオンなどにも付いた名称です。簡単に言うとでかい魚を釣るために糸巻量が豊富で大きなルアーを大遠投できるリール専用みたいなもんです。笑

そして新たに加わったLH(ロングハンドルモデル)。ここは好みが分かれるポイントかなと思っています。

カルコンのモデルチェンジは早い?遅い?

シマノの人気のベイトリールと比較してもカルコンのモデルチェンジは遅い方です。

旧モデルと現行モデルモデルチェンジ年数
14カルコン→21カルコン(現行)  7年
12アンタレス→19アンタレス(現行)  7年
16メタニウム→20メタニウム(現行)  4年
14スコーピオン→19スコーピオン(現行)   5年
09カルコンDC→19カルコンDC(現行) 10年
16アンタレスDC→21アンタレスDC(現行)  5年
08メタニウムDC→15メタニウムDC(現行)  7年
17スコーピオンDC→21スコーピオンDC(現行)   4年
人気ベイトリール モデルチェンジ表


こうしてみるとカルコンのモデルチェンジには時間がかかることがわかりますね。

モデルチェンジが遅いということはそれだけ中古市場でも値段が落ちにくいということです。

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