僕はこの2年間150日ほどの釣行でエギのロストは0です。その方法を一つずつ解説していきますね。
目次
根掛かり回避のコツ
しゃくりを入れる前にゆっくり竿を上げる
これが一番大事です!!
まずは動画をご覧ください。
エギは頭にオモリが付いているため最初にボトムに着底するのは頭です。そこから一気に強くしゃくりをいれた時にカンナ(針)がボトムを強く擦ります。動画の中で何度か砂が舞い上がっていますが、それが強くしゃくった時です。
その際にボトムにある海藻類や岩などの障害物に根掛かりします。強くしゃくった場合は針の刺さりが深くなり根掛かりを外せる確率も減ります。
ボトムに着底したらまずは竿を少しだけフワっと浮かしてください。そうするとエギもフワッと浮きます。動画の中でもカンナがボトムに当たっていない時がわかりますよね?それが竿を少しだけフワッと浮かした時です。仮にボトムに当たったとしても弱い力の為、根掛かりをすぐに外せるケースが多いです。
フワッとエギを浮かしてから強いしゃくりをいれることが一番の根掛かり回避に繋がります。
ロングステイはNG
エギをボトムで長い時間放置しておくことをロングステイと呼びますが、長く放置しておけばそれだけエギやラインが潮に流され海藻類などに絡む確率が増えます。よって根掛かりのリスクも増えると思ってください。春エギングなどはロングステイが有効な日もありますが、地形を把握できていない場合ではあまりおすすめしません。
ボトムまで着底させないパターン
え?っと思われた方は釣りに詳しい方です。笑
基本エギングにかかわらず魚釣りは根掛かりが付き物です。障害物や根周りに魚がたくさん集まるため根掛かりの多いところこそ魚はいます。そういった場所にルアーを通す→根掛かりも増えるわけです。
あくまで初心者の方はボトムまで着底させないほうがいいと思っています。理由は明確で根掛かりが多いからです。
特に秋のイカは中層や表層にいることも珍しくないためボトムまで落とさなくても結構釣れるんです。例えボトム付近にいても好奇心が強い個体が多いため中層付近でエギをしゃくっていると追ってくることもよくあります。
僕がエギングを始めたばかりの時は1日最大で3個エギを無くしたからね。さすがに数日引きずりました…
なので初心者の方におすすめの釣り方はボトムに着底する前にしゃくることです。
そのために必要なことを以下にまとめています。
①水深を把握する(針の無いジグかオモリ)
②使うエギのフォールスピード(沈下測度)を把握する
③ボトムから上1mくらいまでエギを沈めるイメージでカウントダウン
④シャローエリアはシャロータイプを使用する
①針を外した小型のメタルジグかオモリがあると便利です。比較的浅いなと思う場所なら7gくらいのジグで着水から着底までの時間をカウントダウンしてください。14gのジグが約2秒で1mほど沈みます。※ジグの形状や潮の流れの速さで変わります。あくまで筆者の目安です
(例 10秒でボトムに着いた=水深5m)
②使うエギのパッケージに沈下測度が書いてあります。(例 沈下測度3秒/m)
③は①で把握した水深を②で使うエギの沈下測度でカウントダウンを計算すればOK。上記の例で計算すると釣り場の水深が5m。使うエギの沈下測度が1mに3秒かかるので、15秒でボトムまで着底する計算になります。よって12秒ほどカウントダウンしたタイミングでしゃくりをいれる。ということになります。
④水深1m~2mなどの浅場ではシャロータイプがおすすめです。少しでもエギを長い時間フォールさせることでアオリイカに抱き着く間を与えることができます。
少し面倒だけど道具は高いし根掛かりしたらゴミになってしまうから初場所で釣りをする場合はこのようなやり方があると覚えておこう
根掛かりを外す方法
まず根掛かりをした場合、エギがどのように引っかかっているのかを知る必要があります。もちろん水中で確認はできないので根掛かるパターンが多い事例を紹介していきます。
・エギの頭が岩や海藻などに挟まっている場合
・エギのカンナ(針)が岩や海藻などに引っかかっている場合
・エギのカンナがロープ等に引っかかっている場合
この3パターンが多いです。
基本どれも外せるケースが多いですがロープに深く刺さっているとキツイです…。なので漁港などロープが沈んでいると思われる場所は慎重に釣りをしてください。
以上3点のケースを踏まえてこれから説明する手順に沿って根掛かり外しを行ってください。
①ラインを強く張らないこと(テンションを掛けない)
「根掛かった!!?」と思ったらそれ以上強く引っ張らないこと。
これをしてしまうと根掛かる力をさらに加えることになるので外しにくくなります。
特に針が障害物に刺さっているとより深く刺さってしまうため絶対にNG。
②ラインを緩めること
根掛かったと思ったらそれ以上ラインを張らずにまずはラインを緩めてください。
③ロッドを揺らす
ラインを軽く緩めた状態で竿を高く持ち竿先をチョンチョンとエギを揺らすイメージで行ってください。注意することは力を入れすぎないことと海面から竿先までの角度をなるべくつけるように(高く)してください。
10回程度やっても外れない時は次に進んでください。
④竿先から出ているラインを持つ
竿を地面に立て掛けます。そして竿先から出ているラインを手で持ってください。そのラインを少しだけ張った状態にしてから離す(ラインがたるむ)を繰り返してください。
③と④はラインを軽く張った状態からたるませることによってエギを後方に送る力を加えるため根掛かりが外れる可能性があります。
※写真は片手でやっていますが、両手でやることをオススメします。(写真撮影を一人で行っているため片手になってます)


⑤グリップエンドを叩く
竿を立てラインを軽く張った状態でグリップエンドを軽く2~3回叩いてください。これを数回繰り返すことで竿とラインが振動してエギが動き根掛かりが外れる可能性があります。
画像の赤丸部分を軽く叩いてください。

⑥角度を変える
①~⑤までやってダメなら自分の立ち位置を変えましょう。

エギから自分までの角度を変えることで外れることもあります。エギと自分の位置を垂直にして、そこから左右に移動して①~⑤をしてください。
ここで注意することは角度を変える際はラインを軽く張った状態で移動してください。
理由はラインを緩めすぎると移動中に岩や海藻などにリーダーラインが絡まる危険性があるからです。
筆者は潮の流れの向きと逆方向から移動して、それでもダメなら流れの方向へ移動します。
理由は潮の流れに乗ってエギが根掛かりしたので、流れの方向には根掛かる対象物が多いかもしれないからです。
イラストで説明するとエギの右側には根掛かりの対象物が多いかもしれない=リーダーラインが絡まる可能性が増えるかもしれない。と判断して最初は左に移動します。
どのタイミングでもそうですが無事に回収出来たら必ずリーダーが擦れていないかチェックしてくださいね
根掛かりを外せなかった場合
それでも外すことができなかった場合はラインを引っ張って切るしかありません。
必ず竿先から出ているPEラインを手で持って、引っ張ってください。
リールのドラグを絞めて竿ごと引っ張る方が多いですが、そうするとリールのラインローラー部分から切れる場合もあり必要以上にラインが海に残るケースがあります。
竿先から出ているラインを手でぐるぐる4回~5回巻いてから引っ張ってくださいね。ただしラインが手に食い込むと怪我をする危険性もあるため必ず手袋や服の袖などにぐるぐる巻くように心がけてください。

太い糸と強度の高いノットで結ぶ
最初から根掛かりを踏まえて回収できる確率を上げるためにはこの方法もおススメです。
エギングではPEラインは0.6号~0.8号
フロロラインは2号(8ポンド)
が主流だと思いますが、こういった細いラインを使用していると根掛かりしてラインを切らなければいけない時にノット、もしくはスナップの結び目から切れることが多いです。
少しでもエギを回収できる確率を上げるためには
PE1号~1.2号
フロロライン 3号(12ポンド)~4号(16ポンド)
ノットはFGノットかSCノット
ラインを太くしてもそこまで釣果が変わるわけではないですし、回収できる確率は少し上がりますので検討してみてください。
ただしラインを太くするとエギの沈む速度が少しだけ早くなりますので注意してください。
最後に僕はこの2年間、150日ほどの釣行で根掛かりはありましたがすべてエギを回収できロストは0です。それほど今回説明した方法に慣れれば回収率は上がるのでぜひ試してください