チニング ルアー

【チニング】サイトで釣るためのコツとおすすめワームとルアーの紹介

今回はサイトチニングについてのお話。

私が普段サイトでチヌを狙っているポイントやコツ、どういったリグで狙っているのかなど紹介していきます。

見えチヌって釣れるの?

2万匹のチヌ(盛りすぎ笑)

これだけチヌが溜まるポイントも珍しいかもしれませんがこの中で釣れる個体は多くて10匹以下です。笑(私が下手なだけかも)まずこれだけ数が多いと人やルアー(着水音)やラインなどにビックリして1匹が逃げると相乗効果で他のチヌ達も逃げます。つまり警戒心が一気に高まりやすいということ。

こうした群れているチヌを狙う時、もしくは単体のチヌを狙う時で気を付けるポイントが変わってくることもサイトチニングの魅力の一つですね。何よりチヌの反応がダイレクトに見れるので毎日勉強になります。

ちなみにサイトチニングで釣れやすい時期は5月~10月後半くらいのチヌがどこにでも見える季節ですね。(当たり前)笑

チヌの視界について

チヌの目は顔の側面にあることから真後ろ以外の全てが視野の中に納まると思ってください。また単眼視野が広く、両眼視野が狭いという特徴もあります。

単眼視野:片目だけで見える範囲

両眼視野:両目で見える範囲

単眼視野はエサや敵などをいち早く発見するために使われ、両眼視野でエサの距離感や立体感を掴むために使われます。人間も片目だけだと距離感って掴みずらいですよね!!

ここからは個人的な実体験によるものですが、海を覗いてチヌを見つけた瞬間ビックリして逃げていきますよね。それくらいチヌの視野が広いわけですが、海面から平行に近いほど気付かれないと思っています。つまりチヌより高い位置になればなるほど気付かれる(視野に入る)と感じています。光の屈折?によるものなのか分かりませんがチヌがいる海面から自分がいる位置の角度が高くなるほど気付かれるので約30度以下を目安に近づくことをオススメします。

サイトで釣れやすいチヌはコレだ!!

私の実体験としてサイトで釣れやすいチヌは存在すると思っています。それはどういった場所にいるチヌでどういった状況のチヌなのか?紹介していきますね。

ポイント選び

・水深50cm以内のシャロー

・川の上流

こういった場所にいるチヌはエサを求めて遡上しているのはもちろん鳥などの天敵からリスクを負って浅場まできていると考えられます。もしくは警戒心が逆に薄すぎる個体なのか?こうした魚は食い気があることが多くルアーに反応してくれやすいと感じます。

サイトで釣れやすいチヌ

・岸際やストラクチャーに着いてる個体

・牡蠣殻やボトムをハムハムしている個体

・水深は深いけど必要以上に浮いている個体

・激流(〇〇水道など)ポイントに着いている個体

・やけに黒い個体(個人的経験談です)

こんなチヌを見かけたら釣れやすいベスト5です。

特に食事中のチヌは釣れやすいです当たり前ですが。笑 この5つの中で状況が重なる個体がいればなおさら激アツです!岸際で牡蠣殻をハムハムしてるやつとか、めちゃくちゃ黒い個体がストラクチャーべったりに着いて必要以上に浮いていたりとか。

必要以上に浮いているって表現は伝わりにくいと思いますが、浮いてて違和感があるんですよね。これは私だけの感性かもしれません。笑 あとはやけに黒い個体。食性分なのか日焼けなのかわかりませんがクロダイの中でもやけに黒い個体はルアーへの反応が良いように感じます。

しかしながらサイトで釣るためにはコツが必要で、使うタックルでも釣果は変わってくるのでそちらも実体験をもとに紹介していきます。

サイトで釣るためのコツ

・チヌの視界に人間とロッドが入らないようにキャストする

・着水音とキャスト音

・ラインに注意する

チヌの視界に人間とロッドが入らないようにキャストする

チヌは人間に気付いて逃げる。とよく言われますが、もちろんそうゆうこともあると思います。しかし水中以外で何かが急に動くから逃げる!ということが多い様に感じます。つまり人間が動いたり(水中を覗く)ロッドを振る時などですね。

チヌの視界は水面から約30度以上高いと見えると思っているのでキャストする際にオーバーヘッドキャストするとロッドの先端がチヌの視界に入って逃げることもよくあります。そのため場所にもよりますがサイドキャストにするなど、チヌの視界を考慮したキャスティングが必要になってくると考えています。

※例外として何かに集中しているチヌは逃げないこともあります。人間も何かに集中していると周りが見えない事ってありますよね

着水音とキャスト音

音にとても敏感なのでこの2つにも注意しましょう。投げ方、ルアーやシンカーの重さによって着水音の大きさは変わるので一概に言えませんが、なるべく音が響かないようなキャスト(上空に投げすぎないなど)とチヌとルアーの着水位置の距離間を意識してみてください。

ラインに注意する

チヌに限らずラインの存在で即逃げするチヌもたくさんいます。ルアーを動かすと当たり前ですがラインも動きます。アクションさせようと少し動かしただけで一瞬で逃げていくチヌを何度見たことか…笑 

そのためラインが見切られない位置にキャストするのも必要となってきます。特にクリアウォーターでシャローならラインの存在がバレやすくPEラインが水中に浮いてるだけで逃げるチヌも多いです。

私なりにラインを見切られにくくするため気を付けているポイントを3つ紹介します。

①ルアーを動かす前提ならラインとルアーの直線状の先にチヌがいてルアーの後ろから追わせて食わすキャストを心掛ける

②①ができないときはなるべくPEラインを水中につけないこと

③水中ではなるべくラインを動かさないこと

①は主に自分とチヌまで距離がある時ですね。トッププラグやワームを表層で誘う釣り方。サイトで表層のチヌを狙う時はこういったキャストを心掛けてみてください。

②水中についたPEラインは色もあるしチヌから見えやすいと感じます。さらにPEラインが動くとなおさら魚の警戒心は高まります。

③は岸際に寄ってるチヌや牡蠣殻やボトムをハムハムして食事中のチヌに有効ですね。いわゆるワームを見せれば喰う確率の高い個体。食事中のチヌに比べて岸際に寄ってるだけのチヌは釣れる確率は下がりますがチヌの反応を見る機会なので是非やってみてください。この時にアクションを入れたりテンションを張りすぎたりするとリーダーの存在がバレやすくなりますよ

注意ポイント

シチュエーションによってラインの存在がバレやすかったりバレにくかったりがあります!!PEやリーダーの浮力は?チヌのいるレンジや角度は?ルアーやワームをどこまで潜らせるか?潮の流れのスピードは?水の濁りは?チヌの視力は?など。

サイトで釣るためのリグ

サイトで釣るためには普段のボトムチニングのように7gや10gのシンカーは使いません。理由はチヌとの距離が近いので飛距離がいらない、着水音をなるべく小さくしたい、フォールスピードを遅くしたいなどがあります。

私がやっているサイトチニングでもトップから表層で喰わす釣り。ボトム付近で喰わす釣りの2種類あります。それぞれどういったリグを使い分けているのか紹介していきます。

トップから表層で喰わすリグ

・ノーシンカーワーム

・5g以下のトップウォータープラグ

ボトム付近で喰わすリグ

・1gほどのジグヘッド

・ネイルシンカー

・3g以下のシンカーでジカリグ

ノーシンカーワーム

ノーシンカーだと非常にフォールが遅いため、ワームの自重、フックの自重のみでゆっくりフォールしていきます。浮いているチヌをメインに使っていくリグになります。着水音が比較的小さくプレッシャーを与えにくいのもチヌに有効です。表層のチヌに対し少しロッドでリグを動かし誘います。食い気のあるチヌは近寄ってくるのでそこで動きを止めてスローフォールさせます。その時にバイトしてくることが多いですね。

トップウォータープラグ

ノーシンカーでは届かない距離にチヌが見える時に有効。見えチヌなので水は比較的クリアな状況だと思います。基本ルアーはクリアカラーでアピール力が弱いドッグウォーク系のルアーを使うことが多いです。チニング用トップウォータープラグもたくさん出ていますが5g以下で着水音や水押が弱そうなルアーを選択しています。

1gほどのジグヘッド

グラム数はチヌのいるレンジや距離により使い分けますが基本1mほどのシャローなら1g。ノーシンカーでは気付かれにくいレンジにいるようであればそのシチュエーションに合わせたグラム数を選択してください。しかし重くすれば着水音も大きくなるので注意が必要です。

ネイルシンカー

個人的にネイルシンカーのメリットはフォール姿勢を変えられることだと思っています。ジグヘッドだとヘッドが重心になりフォールするけどネイルシンカーだと刺し方や刺す場所によってワームを水平にフォールさせることができるのでチヌに少しでも違和感なく見せることができる。それがネイルシンカーのメリットだと思ってます。

3g以下のシンカーでジカリグ

これはシャローで見えチヌが少し遠くにいてトップに反応がなかったり、ボトムを意識してそうな時に有効。ジカリグの利点はルアー交換、シンカー交換がスムーズ。フリーリグでなくジカリグをおすすめします。フックはボトムの根掛かり具合に合わせてオフセットやストレートを使い分けてください。

サイトチニングで使うタックル

私の使用例

ロッド:シマノ 21ソアレXR S68UL-S

リール:ダイワ 21カルディア FCLT2000S-H

ライン:PE0.3号

リーダー:フロロ6ポンド

サイトでチヌを狙う場合、使うリグが軽くなるのでどうしてもチニングロッドよりさらに繊細なロッドの方が使い勝手が良いです。私はライトゲームもよくやるのでアジングやメバリングで使うロッドを代用し、このタックルで最大49cmのチヌを釣っています

このロッドの扱えるルアーウェイトはカタログ値で8gまで。実際に扱いやすいのはジグヘッドは4g以下プラグは5g以下。サイトチニングで使うリグ内に収まるためこのロッドを重宝しています。

サイトチニングで使うルアー重量

・プラグ 5g以下

・シンカー 3g以下

その他バス用のフィネススピニングロッドも良いと思いますよ。ロッドがチヌの視界に入って逃げることもあるので個人的には短めの6.6フィートから7.4フィート以内がおすすめです。

おすすめワームとリグ

ジャッカル フリックシェイク

フリック3.8 インチワッキー1.3g使用

フリック2.8 リジットフィネス♯3使用

バス用に開発されたワームですがチヌにも結構効きます!!実際チニングで使っている人はまだまだ少ないんじゃないかな?他の人と被らない釣りはとても面白いですよ!!ゴカイやイソメが居そうな汽水域の砂地で効果を発揮してくれます!!

ノーマルタイプとサイトマジックの2種類がありますがどちらでもOK。私はソルト含有量が多い高比重モデルのサイトマジックをよく使っています

リグの種類

①ワーム:フリックシェイク2.8 3.8

②フック:ザップ インチワッキー1.3g

③フック:ザップ リジットフィネス♯3 ♯2

使い方

・表層のチヌを狙うなら①と③を使用してフォールのみで誘う。ボトム付近のチヌを狙うなら①と②でボトムをゆっくりズル引きで誘うことが多い

・フリックシェイク3.8インチはノーシンカーでもインチワッキー(ジグヘッド)でも両方使う。2.8インチはノーシンカーのみで使用

・フリック2.8インチに対してリジットフィネスのフックサイズは♯3。フリック3.8なら♯2がおすすめ

・インチワッキーの重さは1.3gを使うことが多い(水深1m以内)

ジャッカル ドリフトクラブミニ

ドリフトクラブミニ インチワッキー1.3gを使用

2023年4月頃に発売されたので使い始めて間もないワームですが1日で6匹喰わせることができたワームです。バス用ワームですが見た目がカニなのでチヌにも抜群に効果があります。エラストマー素材の恩恵で耐久性も良い。

リグの種類

①ワーム:ドリフトクラブミニ

②フック:ザップ インチワッキー1.3g

使い方

・エラストマー素材で浮力があるため(フローティング)水深やチヌのレンジに合わせてジグヘッドの重さを変える

・水深1m以内なら1.3gをメインに使用

・フォール中でもボトムをズル引きでもアピールできる

より細かなインプレ記事はこちらに記載しているのでご覧ください!!

ダイワ シュリンピードjr

シュリンピードjr リジットフィネス♯3

このワームは自重2gだけど素材が硬めで飛距離が出る。さらに着水音も抑えられるのでチヌが群れでいる時に効果抜群。そして1個のワームで12匹以上チヌを釣ってもまだ使える耐久性は正直びっくり。

リグの種類

ワーム:シュリンピードjr

フック①:ザップ リジットフィネス♯3 ♯2

フック②:オフセットフック ♯3

フック③:カルティバ 虫ヘッドパワー 2g

使い方

・表層の群れチヌに対してならノーシンカー(マス針orオフセット)で使う

・水深1m以下のボトムで見えるチヌに対してはジグヘッドを使う

・ノーシンカーなら着水後すぐにトップでアクションを入れてステイ。の繰り返し

・ジグヘッドなら着底後小刻みなリーリングで誘う

より細かなインプレ記事はこちらに記載しているのでご覧ください!!

マルキュー パワークラブ

パワークラブL 虫ヘッド1g使用

これはチニングにド定番。チヌにも大人気だがフグにも…笑 カニのフォルムで匂いがとにかく強いので集魚効果半端ないです。

リグの種類

ワーム:マルキュー パワークラブ Lサイズ

フック:カルティバ 虫ヘッド1g ♯10

使い方

・基本は岸際にいるチヌに対してフォール中、もしくはボトムで喰わせる

・よく使ってるカラーは青か茶でLサイズを使用

・ジグヘッドはシャロー帯が多いので1gをメインで使用

ルーディーズ ハタ喰い蝦

ハタ喰い蝦 FFフック♯2

ハタ喰い蝦 FFフック♯2使用例

ハタ喰い蝦 リグフックチヌ♯2使用例

このワームを好んで使っている理由は2つ。1つは自重がそれなりにあってノーシンカーでもよく飛んでくれる。2つ目はクリアカラーもあるので表層のチヌに対して効果が高い(ような気がする笑)。実際はクレイジーフラッパーや有名どころワームでも釣れているのでノーシンカーで飛んでくれればOKかな!

リグの種類

ワーム:ルーディーズ ハタ喰い蝦 3インチ

フック①:デコイ FFフック ♯2

フック②:カルティバ リグフックチヌ♯2

使い方

・もちろんオフセットフックを使用してもOK

・デコイFFフックにはガードが付いているが私は要らないので切っている

・FFフックもリグフックチヌも両方フックキーパーが付いているのでワームがズレにくい

エコギア バグアンツ 

バグアンツ2インチ 虫ヘッドパワー2g使用 ※下のワームは別

画像のワームは2インチほどですがノーシンカーだと飛距離は絶望…笑 よってこのような小さめのワームは見えチヌがボトムを意識している時に使用。ジグヘッドは虫ヘッドパワーを採用。太軸なので安心。

リグの種類

ワーム:エコギア バグアンツ2インチ

フック:カルティバ 虫ヘッドパワー2g

使い方

・基本はボトムをズル引き

・ジグヘッドなのでボトムの根掛かり具合を確認して使用すること

レイドジャパン 2Way

2way リジットフィネス♯3使用

バス用コーナーにしか置いてないワーム。見た目NGの気持ち悪さですが夏場の虫パターンで使うとチヌにも効果あり。エラストマー素材なので浮力がありノーシンカーだと浮きます。シンカーをセットすればボトムでも使用可能ですが基本はトップで使います。

リグの種類

ワーム:レイドジャパン 2Way

フック:ザップ リジットフィネス♯3

使い方

・ワームの中心にフックを刺します

・シェイクするとフックポイントを中心にクネクネ動くので夏場の虫パターンに有効

・ノーシンカーでも飛距離はそれなりにあり着水音も少ないので木の下などのシェードに見えるチヌを狙うのもおすすめ

おすすめルアー

マリア ポップクイーン50F

このルアーは一見ポッパーのように見えるけどドッグウォークもできるのが特徴。むしろほぼドッグウォークでしか使ってません。笑

アピール力が弱く見えチヌに対して警戒心を与えにくく誘えるのがお気に入りポイント。飛距離も安定して飛んでくれるため非常のおすすめのトップウォータープラグです。

おすすめリグまとめ

①ザップ インチワッキー 1.3g

②デコイ FFフック ♯3か♯2

③ダイソー ネイルシンカー  0.9gか1.3g

④カルティバ リグフックチヌ ♯2

⑤ザップ リジットフィネス ♯3か♯2

⑥カルティバ 虫ヘッドパワー 2g

⑦カルティバ 虫ヘッド 1g ♯10

使用ワームに合わせてこれらのリグを使い分けています。もちろん状況にも合わせないといけないのでシンカーの重さだったりネイルシンカーに変えたりと工夫しています。

見えチヌは非常に敏感で何をやっても釣れない時はもちろんあります!!ですが何回も何回も通っていろんなことを繰り返しながらたどり着いた1匹は最高に嬉しいものがあります。私自身まだまだ勉強中なので少しでもサイトチニングの楽しさが広まって釣り方や製品が確立していくことを願っています。

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