リール

【21ツインパワーXD】C3000HGをインプレ!エギングやシーバスなどに使ってみた

今回は21ツインパワーXDのインプレ!!

ツインパワーXDが初登場したのが2017年。そこから4年後にモデルチェンジした21ツインパワーXDですが賛否両論がありましたね。そんな21ツインパワーXDはなぜ賛否があったのか?それも含めてインプレします。

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この記事で分かること

・無印ツインパワーとの違い

・17と21の違い

・21ツインパワーXD C3000HG インプレ

・21ツインパワーXDはこんな人におすすめ

ツインパワー XDと無印の違い

左21TPXD 右20TP

汎用スピニングリールでツインパワーは2モデル登場しています。

21ツインパワーXDと20ツインパワーですね。簡単に分かりやすく違いを説明するとハンドルの巻き出しの軽さと剛性面です。

21ツインパワーXD

・ローターがCI4(シマノ独自の素材)で作られており巻き出しの軽さを実現

・CI4で作られることにより剛性面は金属より劣る

・クイックレスポンスシリーズ

20ツインパワー

・ローターがアルミ(金属)で作られており巻きは重たくなるが滑らかな巻き心地を実現

・アルミで作られることにより剛性面も飛躍的にUP

・コアソリッドシリーズ

これだけ見ると、「えっ?20ツインパワーは巻きめっちゃ重いの?」「21ツインパワーXDすぐ壊れるの?」って思っちゃいますが全くそんなことはないです。世界のシマノさんなので誰が使っても使用しやすく壊れにくい物を提供してくださっています。

あくまで基準値の中での使用感の違いです。

巻きの質感が滑らかで剛性度の高いリールがコアソリッドシリーズ。その頂点がステラ。

剛性は劣るが巻きの軽いリールがクイックレスポンスシリーズ。その頂点がヴァンキッシュ。

ツインパワーはこのどちらのシリーズも2番手(価格)となるモデルです。

17と21ツインパワーXDの違い

ツインパワーXDのXDとは「過剰なまでの耐久性」という意味です。

17ツインパワーXDの時はよく表現されていましたが21ツインパワーXDではあまり表現されなくなりました。笑 公式HPを見ても「過剰なまでの耐久性」という文言はありません。

なぜでしょうか?17と21の違いを見ていきましょう。

17ツインパワーXDの特徴

・ローターはCI4でできている

ボディはアルミ(金属)でできている

・メインシャフトはステンレス合金

21ツインパワーXDの特徴

・ローターはCI4でできている

ボディはCI4とアルミ(金属)両方をつかっている

・メインシャフトはアルミ合金

・スプールリングに特殊加工

17ツインパワーXDはCI4素材のローターにフルアルミボディでステラとヴァンキッシュの間を取った唯一無二の機種でとても人気でした。

しかし21ツインパワーXDにモデルチェンジするとボディはフルアルミから半プラ(アルミとCI4のハイブリット)ボディに変わったことでXD(過剰なまでの耐久性)という名に相応しくないと揶揄され始めました。

おまけにメインシャフトもステンレス合金の方が比重も強度も高いです。

こういった違いで17ツインパワーXDのほうが大型魚に向いた設計になっていることが分かりますね。

対する21ツインパワーXDは強度より軽さを重視した設計になっているため17ツインパワーXDより35g~55gの軽量化がされています。この軽量化は凄すぎます!!さすがシマノさん。

21ツインパワーXD C3000HG 選んだ理由

選んだ理由

①メインはエギングとチニング、次にシーバスに使いたかった

②たまーにライトショアジギングにも使う

③スローに誘う釣りがやりたかった

④剛性面よりも軽快に扱えるリールが欲しかった

以上のことからリールは軽量かつ操作性の高い物でヴァンキッシュとダイワのセルテートと悩みましたが、どちらも19年発売の製品なので少しでも新しい物…(新製品に弱い…笑)ということで21ツインパワーXDに決めました。

ちなみに20ツインパワーは既にC5000XGを持っているし、より軽快に扱えるのは21の方なのでこっちにしました。C3000XGと悩んだかと言えば全く悩みませんでした。笑

少しでも巻きが軽い方が用途に合うのでC3000HGに即決

1つだけ不安が…

それは21ツインパワーXDの全機種に採用されているドラグ「カーボンクロスワッシャー」です。このワッシャーの素材には2種類あって、それによりドラグの効き具合が変わってきます。

カーボン素材:耐久性に優れているが滑り出しがフェルトより劣る

フェルト素材:滑り出しは良いが耐久性はカーボンに劣る

シマノのスピニングリールはC5000番を含めより大きなモデルに「カーボンクロスワッシャー」が採用されています。このことから大型魚とカーボンクロスワッシャーの相性が良いことがわかりますね。

このカーボンクロスワッシャーが21ツインパワーXD(17も)には全機種に採用されているのでエギングやチニング等にどう影響があるのか?使用前は少し不安でした。それも踏まえてインプレをどうぞ。

不安材料

・カーボンクロスワッシャーでエギングやチニングでの使用感

細い糸でドラグの滑り出しが悪いと「イカは身切れの不安」「チヌは急に突っ込んだ引きをするのでラインブレイクの不安

21ツインパワーXD C3000HG インプレ

先ほど書いた不安材料「カーボンクロスワッシャー」ですがエギング、チニングでも正直そこまで気になるほどの問題ではなかったというのが私の結論。どちらかといえばフェルト素材の方が向いているけどカーボン素材でも問題なし。あとは個人の好き嫌いが影響すると思います。

実際に私が21ツインパワーXDでよく使っている仕様がこちら

21ツインパワーXD タックル

・PE0.8号 200m

・リーダー:8ポンド~16ポンド

・合わせるロッド①:セフィアBB 83ML

・合わせるロッド②:ディアルーナBS 66ML

・合わせるロッド③:ワールドシャウラ 2831

エギングでの使用感

・操作性:軽量でエギングロッドとの相性は良い

・ドラグ:カーボンクロスワッシャーでも問題なし

・トラブル:糸ふけを作る場面が多いがライントラブルは無い

・使用エギ:2.5号~3号

エギングではしゃくる時にドラグがある程度出る設定で使用しているため、アオリイカで身切れしたことはありません。しゃっくた時、魚とファイトしてる時のドラグの滑り出しは確かにフェルトの方が良いと感じますがカーボンでも問題はなかった。むしろ許容範囲なのでエギングではそこまで素材にこだわる必要はないと実感した。

チニングでの使用感

・操作性:ディアルーナBSとの相性も良し

・ドラグ:シチュエーション次第

・トラブル:トラブルは無い

・使用ルアー:5g~12g

トップチニングやボトムチニングやプラグチニングすべてに使用しているがどれも快適。チニングもロッド操作や緩急をつけたリーリング操作が多いので自重が軽く巻き出しも軽いリールに越したことはないと改めて感じたほど使いやすかった。最近はサイトでI字系ルアーをスローに誘う釣りにハマっているのでそれにもピカイチなリールでした。

ドラグに関しては少しだけきつめに設定(フッキングのため)しているがフェルトの方が良い。もちろんチヌでも許容範囲なんだけどチヌは急に突っ込む動きをするのでドラグの滑り出しにやや不安が出る。慣れてくればそれもスリルに変わって楽しくなってくるのだけど。笑

あくまで滑らかな滑り出しはフェルトの方が向いているってことだから、ストラクチャー、ゴロタ周りなど主導権を与えたくないシチュエーションにはカーボンドラグが向いてる場合もある!!

私はPE0.8号、リーダー12ポンドでドラグをある程度きつく設定してチニングを楽しんでいます。ラインブレイクは今のところありません。

シーバスでの使用感

・操作性:ワールドシャウラ2831とも相性良し

・ドラグ:シチュエーション次第

・トラブル:トラブルは無い

・使用ルアー:7g~22g

これもチニングに似た感想ではあるけどバラシ率でいうとおそらくカーボンの方が高い。シーバスは口皮も薄いしエラ洗いもするから滑らかな滑り出しのフェルトドラグの方が利点は多いかな。

引き抵抗の強いルアーだと18gくらいまでのバイブレーションでも巻き重りに問題なし。30gを超えてくると合わせるロッドにもよるが巻き重りが増してくるため金属ローターがオススメかな。ミノーやシンペンなど比較的巻き抵抗の少ないものであればトゥイッチやジャーキングなどの操作は非常にやりやすい。

ライトショアジギングでの使用感

・操作性:ワールドシャウラ2831とも相性良し

・ドラグ:対象魚によってはカーボンの方が良い

・トラブル:トラブルは無い

・使用ルアー:メタルジグMAX28gまで

サーフや堤防からヒラメや青物などを狙うのに使用することもある。特にハマチなど青物にはカーボンドラグは向いているのでライトショアジギングメインで使用する方には4000番以上をオススメする。もしくは20ツインパワーかな。

私みたいに21ツインパワーXDをライトショアジギングで使用しジグの操作をより軽快に行いたいのであればベストマッチ。もちろん剛性面では少し劣るが60cmクラスの青物であればC3000番でも問題ない使用感。

しかし水深が深く激流ポイントのボトムでジグ操作は負荷が掛かるのでこれもシチュエーション次第と言えるでしょう。

総評

・操作性:文句なし

・巻き感:最初は滑らかさもある巻き心地だけど使用頻度が増えると軽快さが増してくる※グリスの関係かな

・巻き抵抗:18gのバイブレーションでも軽快に使えるがそれ以上重くなると段々ストレスを感じる※あくまで抵抗が大きいルアー

・剛性面:60cmのハマチでも問題なし

・トラブル:特になし

・ドラグ性能:どんな魚でも問題はないが好みの差が分かれる

・デザイン:少し青みが入ったダークブルー(簡単に言えば紺色。笑)

・ハンドルノブ:好みの差が分かれる

・ワッシャー交換:300円ほどで交換可能

巻き出しが軽く自重も軽い。より軽快にルアー操作を行いたいのであれば21ツインパワーXDがオススメです。それよりもメインターゲットが大型魚でゴリゴリに使い倒したい剛性重視なら20ツインパワーがオススメかな。20と21両方を使っているけど性格がはっきりと違うリールです。

私の場合は剛性よりも軽快さを重視したので21ツインパワーXD C3000HGを選びました。ハンドルもT字はあまり好きでないので純正のラウンド型は気に入ってます。

カーボンドラグワッシャーがどうしても気に入らないって方は300円ほどで購入して交換も簡単にできるのでそう悲観することもないと思いますよ。

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