ライトゲーム

【最初の1本】ライトゲームに必要なタックル道具すべて紹介します

アジやメバルを釣ってみたい。だけど何を基準に道具を揃えればいいのかわからない……

筆者が釣りを始めた時がそうでした。

この記事ではライトゲームで汎用性のあるロッドを知りたい方

アジングやメバリングでおすすめのワームや小物類は何なのか?

初心者の方にわかりやすく解説していきます。

この記事で分かること

①汎用性のあるロッドやリールの紹介

②ラインやワーム、ジグヘッドなど必要な道具の揃え方

③その他あったら便利な小物類の紹介

ライトゲームとは

ライトなタックルでアジやメバルなどをターゲットとした釣りを総称してライトゲームと呼びます。

比較的身近な場所にアジやメバルは生息しており、数釣りも楽しめるため非常に人気の釣りです。

アジとメバルのシーズン

アジ

・釣れるシーズンは5月頃~11月頃までが一般的。ハイシーズンは8月~11月頃 適正水温17~25℃

・釣れる時間帯は夕方の日が沈み始める時間帯~朝の日が昇るまでの薄暗い時間帯が一般的

・釣れる場所は堤防、テトラ、常夜灯周りなど様々です

メバル

・釣れるシーズンは1月~5月頃 適性水温は15℃前後

・釣れる時間帯は日が沈んでいる夜の時間帯が基本

・釣れる場所もアジと同じようなポイントでOKだか基本は石や海藻など根のある場所

ざっとこんな感じです。

地域によって差は当然ありますのでご注意ください。

必要な道具まとめ

アジング、メバリングどちらをするにしても必要となってくる道具があります。ここでは必要な道具と、あったほうが便利な道具を2つに分けて紹介します。

必要な道具

・ロッド(ライトゲーム用ロッド)

・リール(シマノC2000番・ダイワFCLT2000番)

・ライン(フロロカーボン・エステル・PE)

・仕掛け(ワーム・ジグヘッド・プラグ・マイクロメタルジグ)

あったら便利な道具

・ジグヘッドケース

・フィッシュグリップ

・針はずし

・ヘッドライト

必要な道具の詳細はこれから説明していきます。あったら便利な道具は一番下で説明していますので最後までお読みいただければ嬉しいです。

ライトゲーム ~ロッド~

ライトゲーム用ロッドにも様々な物があります。ロッドの長さは?重量は?アジに特化したロッド?メバルに特化したロッド?竿先(ティップ)はチューブラーなのかソリッドなのか?張りがある?ない?カーボン素材が違う?…などなど数えたらキリがありません。

よってこの3点を基準に紹介していきます。

今回紹介するロッドの基準

①アジングもメバリングもどちらも平均点以上に扱える汎用性の高い万能ロッドであること

②ライトゲームで多用するワームを使ったジグヘッドリグ、プラグ(ルアー)、マイクロメタルジグ全てが操作しやすいロッドであること(〇〇特化型ロッドではない)

③入門用ロッドとして人気があり販売価格2万円前後を上限とすること

汎用性の高いおすすめロッド

商品全長(m)継数(本)自重(g)ルアーウェイト(g)竿先価格(実売)
シマノ ソアレBBアジング S64UL-S1.93 2700.3~6ソリッド12,000円前後
シマノ ソアレTTアジング S64UL-S1.932640.3~6ソリッド16,000円前後
ダイワ 月下美人アジング 68L-S2.03 2630.5~8ソリッド12,000円前後
ダイワ 月下美人MXアジング 64L-S1.93 2550.5~8ソリッド20,000円前後
ダイワ 月下美人MX 68L-S・N2.03 2590.5~8ソリッド20,000円前後

シマノ ソアレBBアジング S64UL-S

ソアレシリーズの中で一番お求めやすい価格のロッド。入門用ロッドとしてとても人気です。合わせるリールはデザイン面を考えると同じソアレBBのリールかダイワのカルディアがおすすめ。

シマノ ソアレTTアジング S64UL-S

BBシリーズよりロッド性能がアップ。カーボンテープの巻き方を変え剛性を上げた。同時に自重も軽く操作性も向上。こちらも入門用ロッドとして非常に人気です。こちらも合わせるリールはソアレシリーズかカルディアがおすすめ。

ダイワ 月下美人アジング 68L-S

月下美人シリーズの入門用ロッド。シマノのソアレBBと似た性能ですが約10cmほどロッドが長いので足場が高い場所での操作感はこちらに軍配。合わせるリールは月下美人がおすすめ。

ダイワ 月下美人MXアジング 64L-S

軽さ、感度、操作性は今回紹介した中では1番良い。プラグやジグヘッドを巻いて釣るのもいいですがアクションを加えた操作性ある釣りをメインでやりたい方におすすめ。合わせるリールは月下美人かシマノのヴァンフォードがおすすめ。

ダイワ 月下美人MX 68L-S

こちらも軽さ、感度、操作性は抜群。メバル用ロッドは長めのものが多い中ショートモデルはありがたい。ライトゲームの汎用性を高次元で高めてくれるロッド。合わせるリールは月下美人かシマノのヴァンフォードがおすすめ。

アジングとメバリング ロッドの違い

ここでは上記で紹介したロッドがなぜ「汎用性が高い」のか?その理由を説明していきますが、その前にアジングとメバリングのそれぞれのロッドの特徴をかんたんに説明します。

アジングロッド

アジングロッドは短く、竿先に張りがあるものが多い

理由は縦方向に誘いをかけて釣っていくことが多いためロッド操作を多用する機会が多い。そのため5フィート台~6フィード台の短いロッドを好んで使用される。またアジは吸い込む力が弱いためアタリがあると素早くフッキングが伝わるように竿先に張りがある掛け調子と呼ばれるものが多い。

メバリングロッド

メバリングロッドは長く、竿先はしなやかなものが多い

理由はアジとは違い横方向の釣りが多いこと。具体的には潮の流れに任せてルアーを流す釣り方やただ巻いて釣りをすることが多い。そのためロッド操作を多用することは少なくロッドは長め。6フィート台~7フィート台のロッドを好んで使用される。またメバルはアジより吸い込む力が強いためルアーの吸い込みが良いとされる竿先はしなやかな乗せ調子と呼ばれるものが多い。

汎用性の高いロッドとは

・ライトゲーム用ロッドの長さは5フィート台~7フィート台まで幅広くラインナップされている。ちょうど中間に位置する6フィート台がアジング向けの「操作性」やメバリング向けの「飛距離や横の釣り」どちらにも対応しやすい。

・竿先はしなやかすぎるとロッド操作が難しくルアーアクションを利かせにくい。少し張りのあるロッドの方が縦の釣りはもちろん横の釣りもカバーできるため汎用性が高く初心者の方には扱いやすい。

・ライトゲームで使用するルアーは0.5g~5gくらいが一般的ですが、最初の内はルアーが軽すぎて何をしているのかわからない…という方もいます。そういった場合でも適正ルアーウェイト幅が8gまであれば多くの方は使用感を掴めるはず。そのため適正ルアーウェイトが最大で8gまでのロッドを選んでいます。ここが12gを超えてくるロッドだとライトゲームには少し強い部類に入ります。

ライトゲーム ~リール~

ライトゲームに使うリールで注意しなければいけない事は5点。この5点をクリアしたものを基準に紹介していきます。こちらもロッドと同様2万円前後を基準に選んでいます。

①番手

これはシマノ製品なら「C2000番」ダイワ製品なら「FCLT2000番」がおすすめです。この番手がライトゲームにおいてど真ん中の性能です。

②重量

個人的には200gを超えるとライトゲームにおいて重さを感じやすくなります。リールが軽くなると感度が増す?感度よりは操作感が向上するため釣りのやりやすさが増します。ライトゲームは1g前後のジグヘッドを使用することが多く繊細なためリールも200g以下を基準に選びます。

③ドラグ性能

ここも大切です。ドラグとは魚の力に合わせてラインが追従してくれる機能のこと。細いラインでやりとりをするためスムーズにラインが出てくれるものが好ましい。ここが悪ければラインが切れて魚をバラすことにも繋がります。信頼のおける有名メーカー製品を中心に選びます。

④巻き取り量(ハンドル1回転)

リールにはノーマルギア、ハイギアが存在します。自転車のギアみたいなものでハイギアなら1回転で多く巻き取れますが巻き感度は重くなります。アジもメバルも基本はスローに誘うことが多いのでそこまで1回転当たりの巻き取り量を重視しません。そのためノーマルギアを中心に紹介します。

⑤糸巻量

基本的には巻きたいラインが150mほど巻ければ問題ありません。中には100m巻ければ十分という方もいますが、夜釣りや細いラインに慣れていない間はライントラブルの可能性もありますので150mは欲しいところです。

おすすめリール

商品自重(g)巻き取り1回転(cm)糸巻量(①PE ②フロロ)※参考値実売価格
シマノ ソアレBB C2000SSPG20057①0.4号/200m ②2.5lb/150m13,000円前後
シマノ アルテグラ C2000S18569①0.4号/220m ②2.5lb/160m15,000円前後
シマノ ヴァンフォード C2000S15069①0.4号/220m ②2.5lb/160m22,000円前後
ダイワ カルディア FCLT2000S17568①0.4号/200m ②3lb/150m18,000円前後
ダイワ 月下美人XLT 2000S20068①0.4号/200m ②3lb/150m12,000円前後

ソアレBB C2000SSPG

シマノ社のライトゲームを代表するリール。リール重量は200gと上記5点では重たいリールだが、巻きの軽さは随一。またドラグ性能もライトゲームに特化した性能となっている。

シマノ アルテグラ C2000S

巻き心地を求めるならこのリール。高価格帯リールのみに搭載されているマイクロモジュールギア2が採用され巻き心地が進化。

シマノ ヴァンフォード C2000S

今回紹介した中で1番高いリール。このリールの良さは自重の軽さと巻きの軽さ。操作性においてはこのリールが1番オススメ。リールが軽すぎるとロッドとのバランスが…いやいや最近のロッドも十分軽いので問題ありません。ライトゲームにぴったりのリール。金額以上の性能を感じるはずです。

ダイワ カルディア FCLT2000S

ヴァンフォードほどの自重の軽さ巻きの軽さはないですが175gでも使いやすさは抜群。ダイワの上位機種に採用されているモノコックボディをカルディアにも採用し剛性アップ。ライトゲームでとても人気のリール。

ダイワ 月下美人XLT 2000S

ダイワ社を代表するライトゲームの入門用リール。シマノ社のソアレBBと同価格帯で性能差はほぼありません。ロッドが月下美人ならデザイン的にこのリールがおすすめ。

ライトゲーム ~ライン~

ここではライトゲームで使用する4種類のラインについて紹介します。

上の画像が各ラインの特徴をグラフにしたものです。

それぞれに特徴があり、メリットデメリットがあるので説明していきますね。まず結論から筆者がオススメするラインは「フロロカーボン」です。

ライトゲームのラインにおいて特に必要となってくるのは

①強度

②感度

③沈みやすさ

この3点です。

おすすめラインの号数

・フロロカーボンなら2.5ポンドを150m

・エステル、PEなら0.3号~0.4号を150m

フロロカーボン

筆者がオススメするラインです。

1番の理由は「ノットを組む手間を省けること」これにつきます。ノットとは別々のラインを結束することです。これがいかにしんどいか。慣れれば問題はありませんが想像してみてください。慣れない夜の釣りで始めたばかりのライトゲーム。根掛かりやライントラブルが起きるとその都度ノットを結び直すんですよ?夜釣りで寒い中細いラインでノットを結ぶのは難しいです。その点フロロはノットが必要ないので便利。

フロロカーボンはブラックバスに使用されることの多いラインなのでライトゲームでも問題なく使用できる強度と耐摩耗性があります。

感度はPEやエステルには劣りますがライトゲームでも十分アタリを取ることができます。そしてどのラインよりも水に沈みやすい特徴があるので魚のいる層に軽いルアーを届けやすくなるのもメリットですね。

全てにおいて1番いいのがフロロカーボン…ではないですが、グラフを見てもバランスの取れた形をしているのが分かると思います。

PE

PEラインの一番のメリットは飛距離と感度です。ライトゲームでも使用している人が多いライン。

細くて軽いためどのラインよりも飛距離が出ます。体感ではフロロの1m~3mほど飛びます。そして伸びないのでラインを張った状態であれば感度は抜群です。

デメリットは耐摩耗性が低いためルアーに直結するとラインブレイクの可能性が高まります。そのためノットを結ばなければいけません。また水に浮きやすく軽いルアーを沈ませにくい点が挙げられます。

しかし最近では安価で高比重PE(沈みやすい)が発売されそちらを使用している方がどんどん増えています。ライトゲームに慣れてきたらオススメするラインですね。

エステル

このラインはライトゲームに慣れている人の使用率が1番高いラインかと思います。

飛距離、感度、沈みやすさと4種類のラインの中で一番バランスの取れたラインです。しかしPEラインと同じように耐摩耗性が低いためリーダーが必要になります。

こちらもライトゲームに慣れてきたらオススメするラインですね。

ナイロン

一番おすすめしないラインです。

非常に伸びるラインなので感度が劣ります。フッキング時も伸びるので力が加わりにくいという点も。そして沈みにくいので軽いルアーを沈めにくい。

ライトゲームにおいてはあまり使用する人は少ないラインかと思います。

ライトゲーム ~仕掛け~

ここでは使用するワーム、ジグヘッド、プラグ、マイクロメタルジグ、スナップを紹介していきます。最低限こういったものを揃えておけばOKというものを厳選しています。

ワーム

ワームサイズは1.5インチ~2.5インチのものを揃えればOK

ワームの形状はアジはストレートタイプで柔らかいものが多くメバルはピンテール系やシャッド系で少し硬めの物が多い。どちらでも魚は釣れるのでそこまで形状や硬さにこだわらなくても大丈夫。

画像のようなストレート系とシャッドテール系でカラーはクリアカラーと派手なアピールカラー2種類あればOKです。

一番上のワームと一番下の白いワーム(ピンテールワーム)はダイソー製品なのでおすすめですよ!!釣れます!!

まとめ

・ワームサイズは1.5インチ~2.5インチ

・ストレート系、シャッドテール系の2種類

・クリアカラーと派手なアピールカラー2種類


ジグヘッド

1g~3gのジグヘッドがあればOK。場所によってはもっと軽いジグヘッドが適している場面もあるが、基本はこのくらい。

ジグヘッドにも様々な形状があり、アジ用メバル用と分けて販売しているメーカーもありますがこれはどちらでもOK。ただアジ用のジグヘッド(画像上)は針先が外を向いているものが多く少し根掛かりがしやすいため不安な方は画像下のようなジグヘッドにした方が無難ですね。

ダイソー製品にもライトゲーム用ジグヘッド1gと1.5gが販売されています。(2022年1月)

まとめ

・まずは1g~3gほどを揃えよう

・形状は基本はどれでもOK


ルアー(プラグ)

最初の内は無くてもいいです。笑

理由はジグヘッドの釣りで表層付近からボトム(底)まで誘うことができるしそれだけで釣れるからです。

それでも1個は持っておきたいという方にはサイズ50mm以下のものでフローティングタイプがおすすめ。

ルアーは大まかにシンキング(勝手に沈む)、フローティング(浮く。巻くと少し沈む)、トップ(巻いても沈まない)の3種類あります。

シンキングは根掛かりの可能性があることと、トップウォータープラグは釣れるタイミングが限られていたりとチャンスタイムが少ない傾向があります。そのためフローティングタイプが一番使用しやすいです。筆者がよく使うカラーはクリア系やラメが入ったものなどが多いです。

リップの付いたルアーは水の抵抗を受け巻いている時の操作感が伝わり使いやすいメリットも。

マイクロメタルジグ

これも無くてもいいです。笑

まずはジグヘッドでのゲームを覚え場数を踏んでからでもいいと考えます。

それでも一つは持っておきたいという方は使用するジグヘッドより重たいものがおすすめ。

メタルジグの基本的な出番は①水深のある場所でボトムを攻めたい時②飛距離を稼ぎたい時③激流ポイントなど。

3gまでのジグヘッドを持っているなら5gのメタルジグを使用することで①②③の攻略幅が広がります。

筆者は3g~5gほどのメタルジグを常にケースに入れています。

ダイソーさんやセリアさんに100円でマイクロメタルジグが販売されているのでチャレンジするのもありですね。普通に釣れますよ。

まとめ

・使用するジグヘッドより重たいものを選ぼう

・ロッドの適正ルアーウェイトに注意して選ぼう

スナップ

これは人によっては使ってない人もいますが筆者は使ったほうが良いと考えます。

ライトゲームで使用するスナップサイズはメーカーによって表記が違いますが「SS~S、000番~00番」で強度は7kgあれば十分です。

スナップのメリット

①ルアー交換が速い

②ルアーの動きが良くなる(特にプラグやメタルジグ)

③リーダーの減りが遅くなる(リーダーを結ぶ人限定)

スナップのデメリット

①スナップ自体が小さいのでちゃんとルアーをロックしたか要確認!!

②スナップも劣化するので数日使用したら交換するなど要確認


ライトゲーム ~その他小物~

ここではあったら便利な道具をご紹介。こちらの画像の番号と同じものを載せています。

①ジグヘッドケース

②魚掴み(フィッシュグリップ)※2種類 ※ダイソー有

③針はずし ※ダイソー有

④ヘッドライト

①ジグヘッドケースは両面タイプがおすすめ。片面にジグヘッドを収納し、片面にワーム類、プラグ類を同時に収納できるのでかさばらない。

②フィッシュグリップは2種類。ひとつめはハサミのような形でアジやメバルでよく使います。これはダイソーさんに売ってます!!釣った後に魚が暴れるのでこれで掴めばフックも外しやすくなります。

ふたつめは魚の口を掴むタイプのもの。これはチヌや真鯛、シーバスなどライトゲームで釣れてしまった時によく使います。

③アジやメバル、シーバスなどが針を飲み込んでしまうケースがあります。その時に針はずしがあると便利です。これもダイソーに売ってます!!

④ヘッドライトは夜釣りをするなら必需品。夜でも常夜灯周りしか釣りをしないのであれば無くてもいいですが…。もし必要なら白色と赤色のライトが付くタイプの物がおすすめ。(赤色ライトは魚が逃げにくい色とされているため)

さいごに

いかがでしたでしょうか?

筆者が初心者だった頃にわからなかったこと、悩んだことをまとめてみました。この記事を読んで少しでも悩みを解決出来たらうれしいです。

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