カルカッタコンクエストの中古相場ってどうなってるの?
その疑問を買取店に4年勤務した経験のある筆者が表にまとめてみました。
数年前に買ったあのリールはいくらで売れるんだろう?
中古相場を知ることでリールの買い替えなどの計画も立てやすくなります。
こんな方におすすめの記事です。
カルコンの相場を知りたい方
カルコンを新品で買おうか迷っている方
カルコンを中古で買おうか迷っている方
カルコンを売ろうと考えている方
目次
歴代カルカッタコンクエスト中古相場表
筆者が買取店に4年勤務した経験から算出した相場表(個人が売却できる価格)になります。
中古相場の商品状態の参考はこちら ※ジャンク品(故障)は含みません
Bランク(一般的に使用感のあるキズ等)
Aランク(一般的に使用感はあるが美品)
Sランク(未使用品 年式問わず)
Nランク(新品 年式1年以内)
下記の相場表で年式の古いものはBランクを基準に記載しています。
よってもっと状態が綺麗なものはより高く。状態が悪ければより安く。といった形で参考程度に見ていただければと思います。
それでは歴代カルカッタコンクエストの年式順に定価と中古相場(個人が売却できる価格)を見ていきましょう。
年式と番手 | 本体価格(定価) | 中古相場(個人が売却可能な参考価格) |
00カルコン200/201 | 48300 円 | Bランク程度 13000円~16000円 |
00カルコン300 | 46500 円 | - |
00カルコン400 | 47500 円 | - |
01カルコン50/51 | 46200 円 | Bランク程度 22000円~28000円 |
01カルコン100/101 | 48300 円 | Bランク程度 13000円~20000円 |
01カルコン300(A-RB) | 52000 円 | Bランク程度 20000円前後 |
01カルコン400(A-RB) | 53100 円 | Bランク程度 20000円前後 |
03カルコン 401 | 53100 円 | Bランク程度 15000円前後 |
03カルコン 200/201DC | 62000 円 | Bランク程度 20000円前後 |
04カルコン100/101DC | 62000 円 | Bランク程度 20000円前後 |
04カルコン250DC | 64000 円 | Bランク程度 20000円~25000円 |
04カルコン50/51S | 44000 円 | Bランク程度 30000円~40000円 |
09カルコン200/201DC | 68300 円 | Bランク程度 20000円前後 |
10カルコン100/101DC | 68300 円 | Bランク程度 20000円前後 |
11カルコン50/51DC | 66200 円 | Bランク程度 25000円~30000円 |
14カルコン100/101 | 54600 円 | Bランク程度 18000円~22000円 |
14カルコン200/201 | 56700 円 | Bランク程度 20000円~24000円 |
15カルコン100/101HG | 54600 円 | Bランク程度 25000円前後 |
15カルコン200/201HG | 56700 円 | Bランク程度 27000円前後 |
15カルコン300/301 | 58800 円 | Bランク程度 29000円前後 |
15カルコン400/401 | 59900 円 | Bランク程度 30000円前後 |
17カルコンBFS HG 左右 | 54000 円 | Bランク~Aランク 35000円前後 |
18カルコン300/301 | 58800 円 | Bランク~Aランク 38000円前後 |
18カルコン400/401 | 59900 円 | Bランク~Aランク 39000円前後 |
19カルコンDC200/201 | 69000 円 | Bランク~Aランク 35000円前後 |
20カルコンDC100/101 100/101HG | 67000 円 | Aランク 38000円前後 |
20カルコンDC200/201HG | 69000 円 | Aランク 40000円前後 |
21カルコン100/101 100/101HG | 54600 円 | Aランク 40000円前後 |
21カルコン200/201 200/201HG | 56700 円 | Aランク 42000円前後 |
表の中古相場価格は個人がオークションやフリマなどで一般的に販売できる価格を想定して記載しております。よって買取店などに持ち込んだ際の買取価格は記載価格より下がるケースが多いです。
・中古価格は商品状態により変動します
・中古相場は大きく変動する場合があります
・上記の表にジャンク品(故障)は含みません
・一部改造品などで査定が上下するものもあります
・上記の表は2021年10月に作成したものです
相場表を見てわかること
相場表を見ると特出して売却価格が高い(本体価格から値落ちしにくい)ものがありますね。
・2001年製カルカッタコンクエスト50/51
・2004年製カルカッタコンクエスト50/51S
・2004年製カルカッタコンクエスト250DC
・2011年製カルカッタコンクエスト50/51DC
上記4点の中古価格が高騰している理由は、お気づきの方も多いと思いますが
①50番は現在作られていないためプレミアム化している
②シャロースプールタイプの50/51Sも2004年しか作られていないためプレミア化している
③250DCは250という番手がこの年しか作られていないためプレミア化している
こういった理由があるからなんですね。
実際に使う方もいればコレクターの方も多いので現在でも価値がなかなか落ちていません。
しかし2011年カルカッタコンクエスト50/51DCは2022年にシマノ社が修理不能対象予定としているため今後中古相場にどういった影響が起こるかは不明です。
ただ1点言えることは買取業者は古い機械ほど買取価格は抑えたいと考えます。理由はいつ正常に機能しなくなるか不安だからです。特にDCブレーキは注意が必要。
ノーマルタイプの100番、200番、300番、400番はカルカッタコンクエストが始まった2000年からモデルチェンジが遅くとも更新されてきているので相場の価値は一定。
ですがモデルチェンジが遅い分、中古相場が落ちにくという点もあるためカルカッタコンクエストはシマノリールの中でも買取価格は強気に出しやすいリールです。
実際に20年以上前のモデルでも状態がよければ高値で取引されているので人気の高さが分かる製品です。
カルカッタコンクエストの相場傾向
ここからは元買取業者の筆者がカルコンの相場傾向をまとめました。
※あくまで買取業者目線ですので、個人がフリマなどで販売するケースはさほど関係はありませんが、知っておいて損はないレベルだと思います
・釣り業界にハイギア化が進んでいるのでハイギアの方が気持ち高く買取価格を出しやすい
・DCブレーキの付いた製品は古いものであればあるほど買取価格は控えたい
・100番~200番は買取金額を出しやすい(売れるスピードが速い)
・300番~400番は買取金額を出しにくい(売れるスピードが少し遅い)
業者は在庫を長く保有していることが嫌なので素早く販売したいと考えています。
300~400番は比較的売れるまでの時間が掛かるリールですので少し査定が出しにくい製品ということは覚えておいて損はないかと思います。
カルカッタコンクエストを中古で買うのはあり?なし?
買取業の経験からいうとオススメはしません。笑
もちろん買取業から販売業までを経験しての結論です。
理由は購入者側は機械内部がどうなっているのか把握できないからです。
もう少し具体的にお話しすると、中古のベイトリールはベアリングやギア回りがとても大切です。内部までを写真を撮って出品もしくは販売している業者や個人はほとんどいないからです。
なぜなら分解するには知識と技術と時間が必要で、そこまでできる人が少ないのも理由としてあります。
よってオークションやフリマなどでは外観写真と動作確認だけでランク付けをして出品価格を決めている方がほとんどだと思います。
動作確認が大丈夫だからと出品して、購入者が使用して数回程度で違和感が出始めることはよくあります。筆者自身も経験しています。
中古リールを買う場合の見るべきポイント
筆者自身はあまりオススメできませんと書きましたが、それでも中古で買いたいという方に気を付けるべきポイントをまとめました。
ここでは実際に中古品をネットで買った際に失敗した実話も含んで解説していきます。
ネットオークションやフリマで購入を検討している方
大事なことは製品より出品者を見ることです。
出品者を判断する材料
①写真を丁寧に撮影していると感じ取れるか
②写真の背景などでちょっと雑だなと感じるものが映っていないか
③文章が細かく記載してあるか
出品者を判断するのは非常に大切です。丁寧に製品を使っていたと思える出品者の方が安心感がありますよね?そういった人間性を見るうえでも写真の撮り方はとても出品者の性格がわかります。
実際にあった話ですが製品写真を撮る際にテーブルや床の場合はホコリやゴミ、ゴミ箱や配線など最低限映らないほうがいいものが映っていると筆者は購入を辞めます。
また、製品を手に持って撮影している場合は手の爪が長い場合も購入をやめます。
これは実際に購入してすぐにオーバーホールをしなければいけなくなった経験があります。
言い方は悪いかもしれませんが少しガサツな感じが写真からでも伝わりますよね?どのようにリールを使っていたのかな?っと疑問を持ってしまいます。
そういった方は文章の書き方も雑に書いている人が多い傾向かなと思います。
業者出品の場合は丁寧な撮影と文章を心掛けていると思いますので、製品自体の質問などをして検討されるのが良いと思います。
意外と信じてはいけないもの
①出品数に対して出品者の評価が9割以上良くてもダメ
出品者の評価は機械品の場合は信用なりません。
理由は相手を評価するにあたって動作確認を購入者が行って問題なければ「良い出品者」と評価します。ですがベイトリールなどの機械類に関しては数回程度使用したのちにガタがくることも良くあります。
簡単な順序で説明すると
中古でカルコンをネット探す→購入→自宅に届く→購入者動作確認→問題なし→良い出品者と評価→取引終了→数か月後にリールのガタがくる→結局オーバーホールへ
購入者が動作確認するのは1日だけがほとんどです。
よって出品者の評価が高いのは現品が問題ないというだけで機械類など今後どうなるかわからないものは含まれないと思ったほうがいいというのが筆者の考えです。
購入を検討してもいい出品
①オーバーホール証明書の日付と写真が添付されていればOK ※フルメンテナンスコースで日付も最近のもの
最低限ベアリングとギア回りの交換がわかるものが対象になりますが、こうした証明書があれば購入を検討してもいいと思っています。
店舗で購入を検討している方へ
大事なことはお店の方に製品に対してどこまで把握、確認をしているか聞くことです。
①分解してベアリングやギア回りを確認したか?
②このお店は買取した製品を自社もしくは他社でオーバーホールしているのか?
③保証期間はどれだけあるのか?(ないことがほとんどです)
上記3点をお店の方に聞いて納得できたなら購入を検討してもいいと思います。
中古のベイトリールはベアリング、ギア、ドラグのトラブルが多いのでそこを理解したうえで購入検討をしてみてください。