まず初めにフィッシュマンやインクスレーベルのロッドを触ったこと、振ったことが無い人は必ずこう感じます。「えっ使いずら!!」っと。
マジで他とは一線を画すロッドなんです。
そして使用回数を増やしていくと扱いやすく愛おしく買ってよかったと思えるロッドになっていきます。(ここまでがセット)
そんなサビア67ULの細かなスペックからチニングやライトロックに使ってきたインプレをまとめて紹介していきます。
目次
サビアのスペック
・長さ:6.7フィート(約204cm)
・継数:3ピース
・グリップ長:30.5cm(トリガーから計測)
・トリガーからティップまでの長さ:169.5cm
・仕舞寸法:77.5cm
・自重:104g
インプレ
私がサビアに合わせているタックルがこちら
・リール①:21ジリオンSVTW HL
・リール②:21カルカッタコンクエスト101HG
・ライン:PE0.6号 100m
・リーダー:フロロ8ポンド
ベイトフィネスリールは使用していないため、あくまで上記リールと組み合わせた場合のインプレです。チニングやライトロックで感じたことをまずはざっくり紹介します。その後細かなコメントを交えて解説していきます。
簡単なインプレ
・キャスト:少ない力で飛距離を飛ばせる
・ルアーウェイト:3g~7gがベスト
・グリップエンド:30.5cmと少し長い
・パワー:チヌ最大52cmも砂浜に抜きあげれる
・感度:良すぎてボトムなのか魚なのか迷う時がある
・ボトムの釣り:あまり得意ではない。ボトムスイミングは得意
・トップの釣り:最&高。操作が楽しすぎて時を忘れる
・巻物の釣り:小型のプラグ類であれば最高に気持ち良い釣りができる
・フッキング:どちらかといえば向こう合わせが得意
・トラブル:ティップの糸絡みが少し多い
キャスト
サビア一番の特徴じゃないだろうか?「少ない力で飛距離が出せるロッド」
記事の冒頭でも書いたこのロッドを初めて使う人は使いづらく感じるってのは他のロッドより圧倒的にティップが柔らかく曲がる。そしてベリーまで少ない力で曲がる設計になっているから。普段バスロッドやチニングロッドを使っている人だと違和感たっぷりに感じる。(私がそうでした笑)
慣れてくればティップのしなりを利用して軽いルアーを遠くにキャストできるようになります。
こちらにインクスレーベル代表の方が解説している動画があります。
適合ルアーウェイト
公式スペックは2~15gで3~12gが最も適したルアーウェイトと記載がありますが個人的に気持ちよく投げれる範囲は3~7g(プラグだと5g~10g)までに感じる。※ベイトフィネスリールを使えばもっと軽いルアーも気持ちよく飛んでくれるはず
重たいルアーのキャストでいえば20gくらいまでいけるけど、サビアは重いルアーをフルキャストというロッドではなくあくまで軽めのルアーをティップのしなりを利用して少ない力で飛距離を出すロッドだと感じます。
適合ルアーの種類
キャストではなくリトリーブのお話。
小型クランクや小型シャッド、小型ミノーなどのリップが短いルアーは最高に気持ち良い。逆に巻き抵抗が強いリップの長いルアーはしんどいかな。実際に私が持ってるジャッカルのブロックリッパーMR(リップ長めのクランク)は8.5gあってキャストは問題ないけどリップが長いからリトリーブは少ししんどいですね。
グリップエンド
サビアは全長から見ても少しグリップエンドが長い。レングスが同じバスロッドと比較してもトリガーからグリップエンドまでが長いことがわかります。
そのためサビアはバックハンドキャスト、フリップキャストなどは少しやりにくい。できないことはないけど軽快さは劣ります。
グリップエンドが長いことによる恩恵はダブルハンドキャスト、サイドキャストが非常にやりやすい。そして巻きの釣りでの安定性が増します。
小場所には向かない?と言われたりしますが私は全然小場所でも使うしティップのしなりを利用したキャストが得意なロッドなので自分より背面に障害物があってキャストしにくい場面でも活躍してくれますよ。
上:6.6fロッド グリップ長26cm
下:6.7fサビア グリップ長30.5cm
※トリガーからグリップエンドまでを計測
パワー
チヌで最大52cm。タケノコメバルで最大33cmの屈強な魚を釣りましたがファイトは緊張感のあるスリリングな展開でした。しかし砂浜に52cmのチヌをズリ上げることができるパワーがある(バットまでめちゃくちゃ曲がりました)のでULロッドとはいえ必要以上のパワーが備わっているといえます。
感度
感度はめちゃくちゃ良いです。
ボトム感度はボトムがゴツゴツしすぎた場所ではむしろ感度良すぎて魚のアタリなのかボトムに当たってるのかわからなくなることがあります。笑
ティップが小刻みに曲がる際にラインがガイドに何度も当たるから?なのかわかりませんがとにかく感度は良いロッドです。
バイト感度も良好で魚の小さい吸込みでもティップが追随して手元に辺りを伝えてくれます。
ボトムの釣り
ティップからベリーに掛けてすごく曲がるのでボトムバンプなどの激しめな操作は少し苦手かな。またよく曲がるから根掛かり率も増えたと実感してます。
そのためジグヘッドではなくオフセットフックの使用をおすすめします。アクションはゆっくりしたリフト&フォールやボトムズル引きは問題なくできますが、一番のネックはやはり根掛かり率ですね。
チニングやライトロックフィッシュでボトムメインの釣りを検討している方はイメージと違う結果になるかもしれません。
ボトム付近をスイミングさせるような誘いは得意です。
トップの釣り
最高に気持ちいいです。トップルアー操作のやりやすさはバスロッドやチニングロッドでは味わえない軽快かつ柔軟さがあります。
ティップがよくしなる恩恵ですね。トップの釣りをメインで考えている方には最高におすすめできます。
トップの釣りのデメリットとしてはティップが入りやすいので乗ったと思ってフッキングしてもすっぽ抜けしがちなとこかな。魚のミスバイトでも必要以上にロッドに重量が伝わってくるんですよね。(水圧のちょっとした変化も絡めとるから?)おそらくチニングロッドだと合わせていないけどサビアだと合わせてしまうギリギリの何かがサビアにはある…そこが愛おしい。笑
巻物の釣り
これも最高に気持ちが良いです。適合ルアーの種類でも書いたけど小型クランク小型シャッド小型ミノー小型バイブなどある程度水押しがあるルアーは操作感が手元まで伝わって楽しいです。
もちろん適合ルアー内であればトゥイッチなど細かなアクションもできます。
シンペンなど抵抗が少ないルアーでも「水中を絡めとる」のがすごく上手なロッドなので巻物にも最適なロッドといえます。
フッキング
ベリーまで簡単に曲がるロッドなのでフッキング大丈夫?って思うかもしれませんが意外とどんな魚でもいけます。笑
トップや巻きの釣りではどちらかというと向こう合わせが得意なロッドで、ボトムのオフセットフックを使用した釣りでもチヌの口に貫通させることもできるのでフッキングの心配はいりません。
個人的には乗せの方が得意だけど掛けにいくことも十分できるロッドです。
トラブル
ティップが柔らかく良く曲がるので糸絡みが少し多いかなという印象。例えば魚がボイルして慌ててルアーを回収中に海面からルアーが出てきた瞬間ラインがティップに絡むってことが多い。海面からルアーが出た一瞬ラインがたるむしティップも柔らかく曲がりやすいから絡むのかなと考察してます。(私がその瞬間ティップポジションを下にしてる可能性もあり笑)
せっかちで慌てやすい私がいけないだけかもしれません。笑
その他
カワハギの繊細な当たりも逃しませんよぉぉぉ!!!!笑
SNS情報
これは私の実体験ではなくSNSや他の記事を見てこういう特徴もあるんだ!というのをまとめてみました。
・オフショアタイラバも得意(80g程度まで)
・50g前後のジグでスロージギングも可能
・青物釣っても全然大丈夫らしい
いやー守備範囲の広いロッドですね。私は船釣りはほとんどしないので船用タックルは全然持ってません。しかし急なお誘いで船で釣りをする機会があってもわざわざタックルを借りたり揃えたりしなくてよいので便利だな~とちゃっかり思ってます。笑
サビアとサビアTCについて
2023年にサビアTC(テクニカルキャストの略?)が発売されましたね。
TCとサビアはサビアのほうが重い物のキャストは向いているがブランクスの性能は同じで味付けの違いだと開発者の方が発信しています。
私個人の意見ですがサビアTCはより軽めのルアーキャストが向いていて、グリップエンドも短く設計されているのでバックハンドやフリップキャストなど軽快なキャストを好む方へ向けたロッドだと思っています。
総評
サビアは唯一無二のロッドといえば大袈裟かもしれませんが、それくらい触ってみて衝撃的なロッドでした、なかなかお店で触って購入が難しい製品かつ高価なロッドなので悩んでいる方も多いと思います。少しでも私のインプレがお役に立っていれば幸いです。