もっと簡単にシーバスが釣りたい。そう思っていませんか?
シーバスが好むポイントはたくさんありますが、その中でも筆者が1番釣れた実績のあるポイント1つだけご紹介します。そのポイントの詳細と釣り方を解説していきます。
橋脚の明暗
はい。超有名な橋脚の明暗です。笑
ですが、一言に橋脚の明暗といっても釣れる釣れないって実はあるんです。
まずはどんな橋脚が高確率でシーバスが付いて釣れやすいのか説明していきますね。
釣れる橋脚の特徴
①常夜灯と橋脚の位置
写真の橋のように常夜灯と橋脚が同じ位置にあるといいです。それらがキャストの届く範囲にあれば釣れる確率がグッと上がります。常夜灯の高さも多少関係はあると思いますが、筆者は常夜灯が高すぎると光の範囲が広がるため魚が散らばると考えているので、低めの方が良いと感じています。
②橋の高さと潮位との距離
これは狭い方が釣れる確率が大幅に上がります。理由は光と影のコントラストが濃くでるからです。写真を見て分かるように橋の影が色濃く出ていますよね。これは潮の高さと橋の距離が近いからです。なので満潮時にどれだけ橋の高さに潮が近づくのかを調べてみてください。
③橋脚の形
太いのが理想です。シーバスが身を寄せるスペースが多くなることと、流れのヨレが強く出やすいため太い橋脚の方がいいです。
④橋の横幅
車が通れない橋よりは車が通る幅のある橋がいいです。幅があるほうが影の範囲も増えるためシーバスが付く確率や数も増えます。
⑤流心の位置
流心とは潮の流れるスピードが速くなっている部分のことです。一般的には川幅の中心が流心部となりますが、例外もあります。そのため地形を把握するのが一番です。特に河口部だと干潮の時に干潟になるポイントでも、一部分だけ深くなって水が流れているポイントがあったりします。その深くなっているポイントが流心部の可能性が高いです。その流心と橋脚&常夜灯が近ければシーバスがいる可能性がさらに高くなります。流れの速いポイントを探してください。
シーバスがいるポイント
写真青丸が橋脚です。橋脚近辺の明暗部(赤丸部分)にシーバスがいることが多いです。実際に橋の上から覗いてみると、明暗部ギリギリを泳いでいるのをよく見かけます。
釣れるタイミング
釣れやすいのは日中の明暗ではなく、夜の明暗です。そして潮が満ちたタイミングの橋と潮位の距離が短くなった時。そして潮の流れの速いタイミングです。
写真で見るとタイドグラフ大潮の満潮23:22から前後1時間が理想のタイミングです。(上げ潮下げ潮でルアーを橋の下へ通せるよう上流側や下流側へ移動してくださいね)
この状況下が最もシーバスが釣れやすいタイミングだと感じています。(雨や濁りなども関係してきますがそれは割愛します)
釣り方
必ず潮の流れにのせて明暗部にルアーが入るようにしてください。
上記の写真は橋脚の明暗で一番基本となるドリフトと呼ばれる釣り方です。
写真ピンクの〇部分にキャストをして潮の流れに乗せてルアーをドリフトさせるイメージです。写真ピンクの線はルアーの軌道をイメージしています。すると赤丸部分(橋脚近くの明暗)でアタリがくることが多いです。
黄色の✖印はドリフトのU字頂点といってこの頂点を明暗部ギリギリに合わせることにより釣れる確率が上がると言われていますが、筆者はそれよりも橋脚ギリギリの明暗にルアーを通すことが重要だと感じています。もちろん橋脚近辺の明暗にU字頂点をもってきてもOKです。
※U字頂点はルアーの方向が変わる転換点なので逃げる小魚を演出してシーバスからのバイトを誘いやすい手法として人気です。
このドリフトの釣り方で筆者が大事にしている要素を9つピックアップして解説していきます。
①流れにのせて明暗部にルアーを通すこと
大前提です。シーバスが暗い場所にいる理由は身を隠せてエサが流れてくるのを待っているからです。明るいところから小魚が潮の流れに乗ってやってきた瞬間、シーバスは捕食します。その小魚をイメージするのが明暗ドリフトの釣りだからです。
②なるべく橋脚近辺の明暗に通すこと
障害物回り(橋脚)と明暗という2つシーバスが好む場所を同時に攻めることで釣れる確率が上がります。そのため橋脚近辺にルアーを通すことを心掛けてください。流れの速い場所であればさらに釣れる確率も上がります。
③ラインは張りすぎないこと
ラインを張りすぎると潮の流れにのせたルアーが必要以上に動いてしまったり不自然な動きをします。(ルアーによって変わります)基本ラインを張りすぎるとデメリットの方が多いので初心者の方は張りすぎないことを意識してください。またラインをたるませる(ラインスラック)ことを利用してルアーを動かしていくドリフトの釣り方もあります。
④ロッドの角度はやや上か潮の流れの方向に向けること(写真では左から上まで)
これも扱うルアーや風の方向、立ち位置などによって若干変わってきますが、基本はやや上から潮の流れの方向(上の写真では左側)にロッドを向けて釣りをしてみてください。理由はルアーの動きとフッキングが関係してきます。特にラインとロッドの角度を付けすぎるとフッキングが決まりにくいです。あくまでルアーを通している間はロッドの角度と方向を意識してみてください。
⑤基本はスローですが、流速によって巻くスピードは変わります
前提として潮の流れのスピードによって巻くスピードは変わってきます。流れが速い方がシーバスのいる確率は上がりますが最初から早く巻くとシーバスに警戒心を与えてしまう可能性もあります。 初心者の方にもわかりやすい巻くスピードの基準は前述したラインのたるみを一定に保てる測度でかつ早すぎないスローな巻きで始めてみてください。
⑥流れに乗せやすい軽めのルアーをセレクトすることが重要
基本は軽めのルアーで表層から攻めて、そこから重さを上げて少しずつ深く探っていくようにするのがベターです。
⑦同じルアーを連続(6回くらいまで)で投げない(ローテーションする)
これはカバーやストラクチャー周り(障害物)を攻めることにおいての鉄則です。基本的にはその障害物に魚がいると想定して投げるので、数回投げてアタリが無ければルアーセレクトが間違っているか、誘い方が違うのか魚がいないのかの3択に絞れるので何度も同じものは投げないことを意識してください。何度も同じものを同じように投げていてはシーバスに警戒心を与えるだけです。
⑧立ち位置や投げる角度を変えることも大事
橋の近くから投げているのか?橋から離れて投げているのか?下流に向かって投げるのか上流に向かって投げるのか?立ち位置やルアーの投げるコースを変えると明暗に入っていくルアーの角度を変えることができます。明暗に入っていくルアーの角度を変えることは逃げる小魚を演出することにもなります。(有名なのがU字頂点)また場所によっては立ち位置を変えると橋脚の手前側と奥側の両方を狙えることもあります。
⑨どの位置でボイル(小魚が水面で捕食される様子または音)があったか記憶すること
橋脚周りの明暗や流心部、橋脚による流れのヨレ部分。たくさんのシーバスが好むポイントが詰まっているためボイルが頻繁に起こることも少なくありません。また一つ一つのボイルが同じ場所で発生することも日によってあります。そのためドリフト明暗の釣りを実行しながらもボイルの回数や位置なども覚えておくとその場所に移動して釣れることもありますよ。
おすすめルアー紹介
コアマン RJ7 RJ10
橋脚の明暗は基本表層を攻めるので先発ルアーとしてRJは最適です。ジグヘッド特有の飛距離。RJの浮き上がりの速さ。ワームのナチュラルな動きを潮の流れに乗せてドリフト。明暗に最適なおすすめルアーです。
静ヘッド5g 7g 10g× DEVIL TAIKワーム
5g7gは表層をメインに使用し少しレンジ(層)を下げたい時や飛距離を伸ばしたい時は10gを使用しています。ワーム自体は微波動なので派手な動きで食わない時は有効です。またベイトがサヨリの場合も効果の高いワームだと実感しています。
シマノ シャローアサシン99F(フローティング)
自重は14g。フローティングタイプ(水中に浮く)はドリフトでは1つは持っておきたいルアー。特に初心者の方にはおすすめです。理由は2つ。1つはフローティングなら狙いたいキャストポイントから離れても(橋から離れすぎても)そのまま明暗部へレンジ(層)を気にせず流せること。2つめは巻き抵抗を感じ取れやすいこと。ドリフトの釣りは巻き抵抗を感じにくいルアーも多いため初心者の方は何をやっているのかわからないといった意見も多いです。ベイトが大きい時期にも有効です。
メガバス X80SW スローシンキング
自重は11gほど。約1.5mほどレンジを入れてアピールできるため表層付近でアタリが無い場合に少し下のレンジを攻めるのに有効なルアーです。また、明暗部ギリギリで巻くスピードを一瞬早めるとラトル音が有効なのかわかりませんがバイトしてくることが多いです。巻き抵抗は感じやすいルアーなので初心者の方にも使いやすいと思います。
ジャクソン ピンテールチューン6
6gの小型のミノー。飛距離はそこそこですがブルブル動く波動の強いルアーです。特に梅雨時期のベイトが小さい時はすごく活躍してくれます。ジャクソンピンテールシリーズは大きいミノーが有名ですが筆者はこの小型タイプを一番愛用しています。
ダイワ スイッチヒッター 65S 85S
65Sは13.4g。85Sは20g。他のルアーには無い独特のアクションをしてくれるので重宝してます。巻き方一つでアクションを変化させることができるのでまずはデイゲームで透明度の高い海でアクションを確かめてみてください。個人的にはU字頂点で釣れることが多いルアーです。65Sはベイトが小さい梅雨時期に。85Sは夏から秋にも活躍してれますし重量もあるため遠投にも使えます。おすすめルアーの中では唯一のシンキングペンシルです。初心者の方は巻き抵抗がわかりにくく扱いにくいかもしれませんがドリフトの釣りでは一つは持っておきたいシンキングペンシルです。
確率の高いシーズン
梅雨時期~11月まではシーバスが良く釣れます。
梅雨時期はベイトが小さいため小型のルアーがおすすめです。
夏のベイトはイワシやイナッコ、サヨリがメインとなってきます。特に夏はベイトが表層付近にいることが多いためトップウォータールアーも有効になってきます。
秋のベイトはイワシやイナッコ、コノシロ、サヨリなどがメインとなってきます。ベイトの種類も多くシーバス釣りのベストシーズンといっても良いです。
橋脚で釣りをする際の注意点
・橋の上からは釣りをしない事
・橋の上にルアーが飛んでしまうと危険。キャストに自信が無ければ橋からどれだけ離れたところにキャストしても大丈夫なフローティングルアーにしましょう
・ルアーだけでなく風でラインが橋に掛かることもあります。風の強い日の橋脚周りの釣りは控えましょう
・橋の上に歩行者や車が通るタイミングはキャストを避けましょう
・橋脚部分にルアーが引っ掛かると橋の上まで行って外すか、行けない場所であればロストする可能性が高いので意識して気を付けてください