今回は2021年の秋に発売したソアレXRのロッドについて
インプレッションも交えて解説していきます。
ソアレXRは全11機種と豊富な品揃えとなっているため
ロッド選びも重要です。
初心者の方にはロッドの選び方についても解説していますので是非ご覧ください。
前半はソアレXRロッドの特徴や選び方、後半にインプレ記事があります。
インプレだけ興味のある方は目次の「ソアレXR インプレ」まで飛んでくださいね。
目次
ソアレXRとは
シマノのライトゲームロッド 「ソアレ」シリーズはアジやメバルなどを対象魚としており全部で6モデルあります。
ソアレシリーズ全モデル
①ソアレ リミテッド
本体価格 81,900~92,400円(税別)
②ソアレ エクスチューン
本体価格 50,000~53,000円(税別)
③ソアレ XR (旧ソアレCI4+)
本体価格 38,100~41,200円(税別)
④ソアレ SS
本体価格 26,500~28,700円(税別)
⑤ソアレ TT
本体価格 20,600~22,300円(税別)
⑥ソアレ BB
本体価格 14,900~16,500円(税別)
金額の高いモデルを上から順番に記載しています。
今回ご紹介するソアレXRは上から3番目のミドルクラスロッドの位置づけで
2021年モデルチェンジの際に
ソアレCI4+という名前からソアレXRと名前が変更されました。
なぜ11機種も発売されたのか?
冒頭でも書いた通りソアレXRのロッドは全部で11機種あります。
ソアレシリーズはソアレBBからソアレエクスチューンまで
それぞれ「アジングモデル」「メバリングモデル」の2モデル別々に販売されていました。
それを2020年ソアレエクスチューンが新しく発売された際にアジメバモデルの垣根を無くし統合されました。
もちろん旧ソアレCI4+にも2つのモデル(合計8機種)がありましたが
2021年にソアレXRが誕生した際も同様に統合されています。
ミドルクラスのロッドということもあり様々なシチュエーションに対応できるよう11機種と豊富な品揃えになったのだと思います。
ソアレXRの進化
ソアレXRはどのように進化したのか?
旧ソアレCI4+になくてソアレXRに新しく搭載された技術を中心に書いていきます。
旧ソアレCI4+から進化したこと
・スパイラルXコア →ねじり強度最大約10%アップ。つぶれ強度最大約15%アップ
・カーボンモノコックグリップ →感度アップ
・タフテック∞ ※11機種の内3機種のみ
ざっとこんな感じです。
上記3点はリミテッドやエクスチューンにしか採用されていませんでしたが
ソアレXRにも採用されました。
そして何よりうれしいカーボンモノコック!!(私だけ?笑)
いやー感度が上がったとかは置いといて何よりカッコイイ!!
さて、ここからは11機種と豊富なロッドの選び方について解説していきます。
ソアレXR ロッドの選び方
機種 | 全長 | 重量 | 適合ルアー重量 | ティップ |
S48UL-S | 1.42m | 52g | 0.4~8g | ハイレスポンス |
S54SUL-S | 1.63m | 60g | 0.3~6g | タフテック∞ |
S58UL-S | 1.73m | 63g | 0.4~8g | ハイレスポンス |
S510L-S | 1.78m | 67g | 0.6~12g | ハイレスポンス |
S60SUL-S | 1.83m | 63g | 0.3~6g | タフテック∞ |
S64UL+-S | 1.93m | 67g | 0.5~12g | ハイレスポンス |
S68UL-S | 2.03m | 68g | 0.4~8g | ハイレスポンス |
S610L-S | 2.08m | 74g | 0.6~12g | ハイレスポンス |
S76UL-S | 2.29m | 74g | 0.5~5g | タフテック∞ |
S76UL-T | 2.29m | 75g | 0.6~6g | チューブラ |
S80UL+-S | 2.44m | 81g | 1.5~14g | ハイレスポンス |
はい。
これがソアレXRすべての機種の簡単なスペックになります。
初心者の方のロッド選びで大事になってくるのが
①ロッドの長さ
②適合ルアー重量
③ティップの種類
上記3点を決める方法として最初に考えなければいけないのが
何を投げてどんな魚をメインターゲットとするのか?
でかいメバルに焦点を当てるのか?
でかいアジに焦点を当てるのか?
豆アジなど小さいサイズの数釣りをメインとするのか?
プラグ?ジグ単??
いやいや全然ライトゲームやったことないからそんなもん決めれるわけないよ……
はいその通りです。笑
ある程度決めれる方はもう初心者じゃないですもんね。
そこで今回は初心者の方でもロッド選びの参考にできるポイントを紹介します。
今回紹介するポイントは全て
ライトゲームにおいて平均以上に使いやすい汎用性のあるロッド!!
という考えを軸にして紹介しています。
まずはアジやメバルロッドの特徴から見ていきましょう。
アジングロッドの特徴
①ロッドが短い
②穂先は張りが強くパツパツ系が多い
ひとつずつ説明していくと
①ロッドが短い理由は
アジの釣り方として画像のようなジグヘッドを縦に動かして誘うのが一般的。
そのためロッドも縦に動かすことになるので
操作性を重視すると必然的に
5フィートから6フィートほどの短いロッドが好まれる。
②穂先の張りが強い理由は2つ
穂先に張りがあるほうがアクション操作がダイレクトにルアーに響くからです。
ロッドを縦に動かすと水中にあるジグヘッドもダイレクトに縦方向に動いてくれるため
細かなアクション操作のしやすさを追求すると
穂先に張りがあったほうが良いとされています。
もう一つの理由は
アジは小さなアタリが多いため繊細なアタリを感じ取ることができることと
積極的にフッキングに持ち込みやすくするために穂先に張りがあるものが多い。
いわゆる掛け調子といわれています。
メバリングロッドの特徴
①ロッドは長め
②穂先はしなやかなものが多い
メバルの釣り方も同様にジグヘッドを使いますが、画像のようなプラグ類の使用も増えます。
そして誘い方が異なります。
①ロッドは長めのものが多い理由
アジのようにジグヘッドを細かく動かして誘う縦の釣りではなく
巻きで釣る横の釣りのシチュエーションが多く
そのためロッドは短すぎず6フィートから7フィートほどのものが多い。
②穂先がしなやかなものは一般的に
魚がルアーを口にした際の飲み込みが良いとされています。
メバルはアジと比較すると捕食の際の吸い込む力が強いため
穂先がしなやかな方が向いているとされています。
いわゆる乗せ調子といわれています。
アジとメバルの違い まとめ
まとめ
・誘い方(縦の釣り、横の釣り)が違うためロッドの長さが違う
・ロッド操作の多様や捕食の際の吸い込む力が違うため穂先が違う
簡単にまとめるとざっとこんな感じですね。
ではここからどうやってロッドを選ぶのか
ソアレXR ロッドの選び方
ソアレXRには「ハイレスポンスソリッド」と「タフテック∞」
2つの穂先が存在します。
・ハイレスポンスソリッドは掛け調子 (穂先に張りがある) アジングロッドに多い
・タフテック∞は乗せ調子 (穂先はしなやか) メバリングロッドに多い
とにかくライトタックルでライトゲームを楽しみたい!!
アジもメバルもなんでも挑戦してみたい!!
という方は
おすすめロッドの選び方
・ハイレスポンスソリッドの6フィートから7フィートのロッドを中心に選ぶ
・タフテック∞の6フィート台のロッドを中心に選ぶ
この2点が釣りをするうえでとても汎用性があると思っています。
理由は
・ハイレスポンスソリッドは張りのあるロッドですが巻きの釣りにも対応できる。
・タフテック∞はしなやかな穂先のロッドで細かなアクション操作は難しいけど
ロッドが短ければ多少はカバーできる。
この選び方で当てはまるロッドは
機種 | 全長 | 重量 | 適合ルアー重量 | ティップ |
S60SUL-S | 1.83m | 63g | 0.3~6g | タフテック∞ |
S64UL+-S | 1.93m | 67g | 0.5~12g | ハイレスポンス |
S68UL-S | 2.03m | 68g | 0.4~8g | ハイレスポンス |
S610L-S | 2.08m | 74g | 0.6~12g | ハイレスポンス |
上記の4本に絞ることができます。
そしてこの4本の中でも一番汎用性が高いと感じるロッドが
今回インプレッションを含んでご紹介するS68UL-Sです。
様々なフィールドで釣りをすることを想定(足場の高い堤防など)すると
ロッドの長さは2mは欲しい。
続いて適合ルアー重量もMAX12gまでいくとライトゲームの中では強い。
そういった様々な観点からライトゲームを中心として一番汎用性のあるロッドは
S68UL-Sに落ち着くのではないかと考えています。
ソアレXR S68UL-S インプレ
ここからはインプレッションになります。
ライトゲームにおいて一番汎用性があると感じるロッドを紹介!!
スペック
ソアレXR S68UL-S
全長:2m03ccm
自重:68g
ルアーウェイト:0.4g~8g
適合ライン ナイロン・フロロ:1~3ポンド
適合ライン PE:0.1~0.6号
ティップ:ハイレスポンスソリッド
グリップ: カーボンモノコック
リールシートタイプ:ダウンロック
グリップエンドの長さ:約20.5cm
使用感 ~キャスト~
ロッドが長すぎず短かすぎずのバランスの取れた長さなので
エリアを問わず問題なくキャストが決まりやすい。
グリップエンドの長さも画像の位置で約20.5cmとちょうど良い。
キャストしやすい最適ルアーウェイトはこんな感じ。
ジグヘッド:1.2g~4g
プラグ:1.5g~5g
使用感 ~ルアーの操作性~
ハイレスポンスソリッドなのでティップはやや張りがあります。
張りのあるロッドのため適合ルアーウェイト0.4g~となっていますが
操作性の面で最適なルアーウェイトは
ジグヘッド:1.2g~3g
プラグ:引き抵抗などルアーによって全然変わる
逆にジグヘッドは0.8g以下から操作性が悪くなって、5gを超えてくるとティップに負荷が掛かりすぎて扱いにくくなってきます。
ハイレスポンスソリッドの掛け調子の竿なので
繊細に縦方向に動かす釣りもやりやすいですが、巻きの釣りにももちろん使えます。
1本で何でも楽しめるロッド。
使用感 ~実際に魚を掛けて~
初めてこのロッドを手に持った際は「想定してたよりパワーがありそうなロッドだな」でした。
実際にルアーをキャストしたり魚を掛けてみると繊細さとパワーを両立させたロッドだと感じました。
本当に小さく吸い込むようなアタリも見逃さず感じ取ることができたのです!!
張りのあるロッドですがメバルの引きでもしっかりと竿は曲がってくれ、問題なく引きを楽しむことができます。
その他の魚
45cmの真鯛、52cmのシーバス、60cmほどのボラ、32cmのアコウとメバル以外にもたくさんの魚を釣ってきました。
アコウは割とすぐに寄せることができましたが
真鯛やシーバスは相当スリリングなやり取りでしたね。どちらもサーフで釣りをしていてシーバスは砂浜に抜きあげました。笑
真鯛は足場の関係で手前に寄せてフィッシュグリップでキャッチしました。
ボラが一番焦りましたね。笑
10分くらいやりとりした覚えがあります。
すべてPE0.3号、リーダー6ポンドでの釣果なので不意の大物とのやり取りも十分に楽しめるロッドということがわかりますね!!
購入目的と実際の使用感のまとめ
購入目的は単純にライトゲーム全般を楽しむため。
プラグやジグ単などの釣りを全て1本でやりたい欲張り男が選んだロッドがS68UL-S。
実際の使用感は自分の想定していた釣りを全て実現してくれる結果となりました。
強いていえば適合ルアーウェイトの0.8g以下が少し扱いづらかったのが残念。
あとは潮の流れが速い激流ポイントでもルアー適合幅が広いので活躍してくれました。
全てが100点満点というロッドは存在しないと思いますが
ライトゲームで使用するロッド操作や適合ルアーにおいて平均点以上に扱いやすく
強すぎず弱すぎないこちらのロッドはやはり汎用性が高いと実感しました。